うらめしや〜、冥途のみやげ展

怖いけれど美しい、幽霊画の魅力 国内有数の全生庵コレクション全点を初公開!

上村松園《焔》 大正7年(1918) 絹本着色 東京国立博物館 Image:TNM Image Archives 9/1 -9/13展示

明治の噺家 三遊亭圓朝(1839〜1900年)の幽霊画コレクションを中心に、怨念や心残りなどの感情で起こる「うらみ」の表現を追うユニークな企画展です。

怪談噺で名人と称せられた圓朝は、生前、百物語にちなんで約100幅の幽霊画を所蔵したと伝えられています。菩提寺である東京・谷中の全生庵には、伝丸山応挙、柴田是真、河鍋暁斎、伊藤晴雨、鰭崎英朋などが描いた50幅が残されており、毎年部分的に公開されてきました。本展では、前期後期に分かれながらも全点を公開します。

妖怪と異なり、死んだ人間があの世から現世に現れる幽霊は、その背景に死んでも死にきれない「うらみ」の感情を持っています。円山応挙、歌川国芳、葛飾北斎、河鍋暁斎、月岡芳年、上村松園など、日本美術史に残る著名な画家たちは、おどろおどろしい作品から美しさを放つ作品まで、多彩な怨念を表現しました。圓朝の怪談噺である「怪談牡丹燈籠」、「怪談乳房榎」「四谷怪談」「番町皿屋敷」など、幽霊が登場する物語にちなんだ作品も多く、これらのストーリーも解説。また、展示方法も幽霊画に相応しい照明と演出がなされ、ぞくっとしながらも美しい作品の魅力がじっくり楽しめます。

鰭崎英朋 《蚊帳の前の幽霊》 明治39年(1906) 絹本着色 全生庵 通期展示

歌川国芳 《民谷伊右衛門  市川海老蔵・お岩亡霊 尾上菊五郎》 天保7年(1836) 大判錦絵	8/18-9/13(後期)展示
河鍋暁斎《幽霊図》 江戸末〜明治3年(1860年代) 絹本着色 イズラエル・ゴールドマン・コレクション(ロンドン) 通期展示
《般若》 江戸時代(18世紀) 国立能楽堂 7/22-8/16(前期)展示
開催概要
会期 2015年7月22日(水) 〜 9月13日(日)
※会期中、展示替えあり
前期:7月22日(水) 〜 8月16日(日)
後期:8月18日(火) 〜 9月13日(日)
休館日 月曜日
時間 10:00〜17:00(ただし、8月11日・21日は19:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京藝術大学大学美術館
台東区上野公園12-8 
入館料 一般 1,100円、高大生 700円
公式サイト https://www.geidai.ac.jp/museum/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2015年6月更新