アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋――日本と韓国の作家たち

日韓国交正常化50周年の節目の年に開かれるグループ展 両国の気鋭の作家12人が作品を競演

  • 2015/06/29
  • イベント
  • アート

2008年から5回にわたって国立新美術館が開催してきた現代美術家を紹介する展覧会。6回目となる今回は、日韓国交正常化50周年の節目を意識し、国立新美術館と韓国国立現代美術館の学芸員が現代作家を12人選抜し、個展の集合体の形で紹介します。

フラットな視点で、すでに国際的に高い評価を受けている作家から頭角を現しつつある作家まで幅広く人選しており、表現形式も絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど多彩です。会場では、個々の作家が表現した独自世界に浸るだけでなく、作家たちの美学が互いに反響していることも感じられるのが魅力です。

■出品作家
イム・フンスン
韓国の歴史を個人の生と視点から映像を用いて表現
キ・スルギ
多様な媒体を用いて、形のないもの、 特定の空間内で呼び起こされる微妙な感情などを可視化
小林耕平
作家本人が登場したり、作家と出演者の対話形式で進行する映像作品や、ダンサーらと共同制作したパフォーマンス
イ・ヘイン
自身の経験や感情を絵画、ドローイング、映像、インスタレーションなど多様なメディアを利用して表現
イ・ソンミ
ガラス片など捨てられた物を素材に、私たちの日常に存在する「不安」を深淵な現象として作品化
イ・ウォノ
日常生活での物事や空間に対する考えをベースに、それを取り巻く概念を解体し、全く別次元の状況として見せる作品
南川史門
ひとつの形式に限定されず、従来の絵画形式から逸脱した作品、パフォーマンスアーティストとのコラボレーションプロジェクト
百瀬文
口の動きと音声を奇妙にずらしたり、発話を本来の文脈から切り離したりと、予想外の展開で進む映像作品によって、映像の特性を問いかける
手塚愛子
織物の一部を解体することによって、構造と時間のレイヤーを解きほぐす制作を行う
冨井大裕
身近なモチーフを縮小した石膏、人の形を変形させた彫刻、指示書による彫刻作品など
ヤン・ジョンウク
観察と経験を元にして、ある日常の断想をテキストと動く彫刻によって表現
横溝静
自己と他者の関係を見つめる写真作品から出発し、現在は、文化人類学的な視座から人間にとってのイメージの根源を問う
※会期終了に伴い画像を削除いたしました

開催概要

展覧会名 アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋――日本と韓国の作家たち
会期 2015年7月29日(水) 〜10月12日(月・祝)
休館日 火曜日(ただし、9月22日は開館)
時間 10:00〜18:00(金曜は20:00まで)
※入場は閉館時間の30分前まで
会場 国立新美術館 企画展示室2E
港区六本木7-22-2
>> 会場の紹介記事はこちら
観覧料 一般1,000円、大学生500円
公式サイト https://www.nact.jp
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

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