大胆で華やかな柄、鮮やかな色合い 近代日本で花開いた新しい着物「銘仙」
平織りの絹織物で、大正から昭和にかけて関東を中心に広まった「銘仙(めいせん)」。カラフルな色に大胆な柄で当時の女性のおしゃれ着にもなった着物を取り上げ、そのデザインや製作工程に迫る企画展です。
明治以降の近代化の中で暮らしが豊かになると、着物も新しい生地や意匠が登場するようになりました。銘仙は、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を糸の状態で染め分け、模様を織り出す「絣(かすり)」の技法が用いられています。主に伊勢崎、桐生、足利、秩父、八王子などで生産され、関東を中心に流行しました。
時代に沿ってアール・ヌーヴォー、アール・デコ、アメリカンモダニズムへと移り変わるデザインを組み込むことはもとより、バラやチューリップといった西洋の花など最新流行も積極的にとりいれた銘仙。その斬新で華やかな意匠に多くの女性が惹きつけられました。
長野県・須坂クラシック美術館には、日本画家の岡信孝氏が収集した着物と古民芸、約2,000点が所蔵されており、銘仙も数多くあります。同館の開館20周年を記念して開かれる本展では、所蔵の銘仙100選とともに、銘仙美人のポスター原画、製作工程の映像などを紹介します。近代モダニズムを感じる展覧会です。
展覧会名 | 特別展 きもの モダニズム |
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会期 | 2015年9月26日(土) 〜 12月6日(日) ※会期中、展示替えあり 前期:9月26日(土) 〜 11月1日(日) 後期:11月3日(火・祝) 〜 12月6日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし10月12日・11月23日は開館、10月13日・11月24日は休館) |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 泉屋博古館東京 港区六本木1-5-1 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 800円、高大生 500円 |
公式サイト | https://sen-oku.or.jp/tokyo/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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