君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。 パリ・リトグラフ工房idemから −現代アーティスト20人の叫びと囁き

現代アーティスト20人によるリトグラフの競演

20世紀後半、マティスなどの芸術家が名画を生み出したことで注目されたリトグラフ。版画の一形式で、100年以上の歴史を持つこの技法に焦点をあて、リトグラフ工房「Idem Paris」で制作された現代アーティストの作品を紹介する企画展です。

18世紀にドイツで発明されたリトグラフは、水と油の反発作用を利用して刷っていく版画で、木版や銅板のように彫ることなく描いて制作できる点が特徴です。柔らかい線、筆の効果、インクの飛び具合なども正確に刷り上げるため、アーティストの自由な表現が可能になります。
 ピカソが版画制作を行ったムルロー工房を、1997年に現在のオーナー、パトリス・フォレスト氏が受け継ぎ、「idem」と改称。当時のプレス機は今も現役で多くの作品を生み出しています。

本展では、2000年代に制作された約130点のリトグラフを展示。アメリカの映画監督デヴィット・リンチ、もの派の李 禹煥、初めてリトグラフに取り組んだ現代美術家のやなぎみわなど、各国で活躍する現代アーティストの作品が集結します。
 また、作家・原田マハの最新作『ロマンシエ』(フランス語で“小説家”の意)と連動しており、小説の最後に開催される展覧会が本展となるユニークな試みが盛り込まれています。

JR《「テーブルに寄りかかる男」(1915-1916)の前のポートレート、パブロ・ピカソ、パリ、フランス》 2013年 ©JR-ART.NET
ピエール・ラ・ポリス 《君のおぞましい蛍光ステッカー》 2007年 courtesy Item editions, Paris
デヴィッド・リンチ 《頭の修理》 2010年 courtesy of the artist/courtesy Item editions, Paris
ジャン=ミシェル・アルベロラ 《大いなる矛盾II みんなで知恵を出しあう》 2012年 courtesy Item editions, Paris
やなぎみわ 《無題II》 2015年 ©Miwa Yanagi 2015/courtesy Item editions, Paris
開催概要
展覧会名 君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。
パリ・リトグラフ工房idemから −現代アーティスト20人の叫びと囁き
会期 2015年12月5日(土) 〜 2016年2月7日(日)
休館日 1月11日を除く月曜日、年末年始(12月28日〜1月1日)、1月12日(火)
時間 10:00〜18:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京ステーションギャラリー
千代田区丸の内1-9-1 
入館料 一般 1,000円、高大生800円
公式サイト http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
問合せ 03-3212-2485
2015年11月更新