1920年代から現代までの工芸作品の変遷から暮らしと工芸の関係性と未来を探る
1920年代から現代までの工芸作品に焦点を当て、日本人の暮らしぶりの変化や先人たちの想いを振り返って、未来の工芸の姿を模索する所蔵作品展です。
産業発展に伴い、車、飛行機、鉄道などの移動手段が人々の生活を変えていった1920年代(大正9〜昭和4)昭和初期は、ヨーロッパで流行していたアール・デコ、ドイツのデザイン学校「バウハウス」による機能主義のデザインが日本に流入し、モダンな工芸品が出始めた時代でした。
佐藤潤四郎は当時、新しい素材だったガラスを鉄の溶接に吹き込んだ作品を発表、岩田藤七は宙吹き色ガラスで茶道具を作り、ルーシー・リーは機能主義の影響を受けながらも自身の品性のある作風を確立させています。
本展では、マルセル・ブロイヤーの《肘掛け椅子》や佐藤潤四郎の《鍛鉄硝子吹込花瓶》などから、染めた糸の色から得たイメージを着物にする染織家、志村ふくみ《紬織着物 水煙》、漆を塗った上に金を沈めて模様を描いた前大峰の《沈金蝶散模様色紙箱》など、1920年代から2010年代までの多様な工芸作品を展示。また、インテリア・デザイナー中原慎一郎氏のによる選定と会場デザインのコーナーや、ファッション・デザイナー皆川明氏と所蔵作品のテキスタイルによるコラボレーションなども必見です。
展覧会名 | 1920〜2010年代 所蔵工芸品に見る 未来へつづく美生活展 |
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会期 | 2015年12月23日(水・祝) 〜 2016年2月21日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし1月11日は開館)、12月28日(月)〜1月1日(金・祝)、1月12日(火) |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで |
会場 | 東京国立近代美術館工芸館 千代田区北の丸公園1-1 |
入館料 | 一般 210円、大学生 70円 無料観覧日:1月2日(土)、1月3日(日)、2月7日(日) |
公式サイト | https://www.momat.go.jp/craft-museum/ |
問合せ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
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