植物を深く観察したデザイン画から エミール・ガレのモチーフの源泉を探る
19世紀末にヨーロッパで流行した装飾様式「アール・ヌーヴォー」。その中心人物の1人であるエミール・ガレを取り上げ、モチーフとして度々登場した植物への情熱を作品やデザイン画などから掘り下げます。
花や昆虫などをモチーフに、陶芸、ガラス、木工家具の分野で活躍したガレは、自然描写をベースに抽象的な概念を表現することで単なる装飾から芸術作品へと昇華させ、1889年と1900年のパリ万国博覧会でグランプリを獲得しました。着想の源泉となった植物へは、幼少時から強い思い入れを持ち、自邸の庭で約2,500〜3,000種の植物を栽培。デザイン画を頻繁に描き、種の進化やライフサイクルにも関心を寄せていました。
本展では、ガレの遺族の手を経てパリのオルセー美術館が所蔵する水彩デザイン画を紹介します。一部はガラス作品と一致するデザイン画の同時展示も。また、自邸の庭に関する資料のほか、球根や花弁の形をしたガラス作品なども並びます。窓を通して庭を望むことのできる美術館本館(旧朝香官邸)の空間を、ガレの庭と邸宅に見立てて楽しめるのが魅力です。
展覧会名 | ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉 |
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会期 | 2016年1月16日(土) 〜 4月10日(日) |
休館日 | 毎月第2・第4水曜日(1月27日、2月10日・24日、3月9日・23日) |
時間 | 10:00〜18:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京都庭園美術館 本館・新館 港区白金台5-21-9 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,100円、大学生(専修・各種専門学校含む) 880円、中高生・65歳以上 550円 |
公式サイト | https://www.teien-art-museum.ne.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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