全30件の国宝、重要文化財が一堂に! やまと絵、水墨画、江戸絵画の三部構成で日本画を総覧
開館50周年を記念し、館蔵の日本画を中心に国宝や重要文化財をピックアップ。独自の色彩と柔らかな表現が特徴の「やまと絵」、自然をモノクロームで捉えた「水墨画」、狩野派、琳派、浮世絵などがそろう「江戸絵画」を3期にわけて展開し、各時代を代表する名品を楽しむ企画展です。
一般的に時代や作者に着目してテーマを組む企画展が主流のなか、国宝や重要文化財といった“指定文化財”を意識して集約させている点が大きな特徴です。劣化しやすい絵画作品は、保存管理の観点から展示回数が限られており、平安、鎌倉、室町、桃山、江戸の各時代を代表する絵画が一時に展示されるのは希少な機会と言えます。特に、10年ぶりに公開される国宝「伴大納言絵巻」は、源氏物語絵巻、信貴山縁起絵巻、鳥獣戯画の3つの国宝とともに“日本四大絵巻”と称されるほど。応天門の変という史実のもと、実在の政治家の野望と失脚を描いたストーリーは現実味があり、演出的な画面構成、細かな群像描写など、絵巻の醍醐味が感じられ必見です。
本展は、展示期間を3期に分けて構成。「やまと絵」を展示するⅠ期は、「伴大納言絵巻」上巻とともに、8年かけて修復した「真言八祖行状図」(平安時代)、「絵因果経」(奈良時代)、「四季花木図屏風」(室町時代)などから成り、日本の伝統美を堪能できます。Ⅱ期は、「伴大納言絵巻」中巻、修復後初公開となる玉潤の「山市晴嵐図」、長谷川等伯「竹鶴図屏風」(桃山時代)、池大雅「十二ヵ月離合山水図屏風」(江戸時代)などで、シンプルな美しさを展観。Ⅲ期は、「伴大納言絵巻」下巻、喜多川歌麿「更衣美人図」、酒井抱一「風神雷神図屏風」など、伝統的な価値観から解き放たれ、狩野派、琳派、浮世絵と多様なジャンルが生まれた江戸絵画をクローズアップします。
展覧会名 | 開館50周年記念 美の祝典 【Ⅰ期】やまと絵の四季 【Ⅱ期】水墨の壮美 【Ⅲ期】江戸絵画の華やぎ |
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会期 |
【Ⅰ期】2016年4月9日(土) 〜 5月8日(日) 【Ⅱ期】2016年5月13日(金) 〜 6月12日(日) 【Ⅲ期】2016年6月17日(金) 〜 7月18日(月・祝) |
休館日 | 月曜日(ただし7月18日は開館)、展示替え期間 |
時間 | 10:00〜18:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 出光美術館 千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9F >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,000円、高大生 700円 |
公式サイト | https://idemitsu-museum.or.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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