特別展 黄金のアフガニスタン−守りぬかれたシルクロードの秘宝−

戦禍から守られた古代アフガニスタンの名宝

「牡羊像」 1世紀 ティリヤ・テペ出土、金、アフガニスタン国立博物館蔵 ©NMA / Thierry Ollivier

“文明の十字路”と言われるアフガニスタン。紀元前2100年頃〜3世紀頃の古代文化を、4つの遺跡からの出土品で展観する企画展です。2006年から同地の復興支援を目的に、フランス、イギリス、スウェーデン、アメリカ、オーストラリアなど、世界10カ国で開催されてきました。

古代よりメソポタミア文明とインダス文明の中継地として交易が栄えるとともに、錫やラピスラズリの供給地としても知られていました。20世紀以降に多くの遺物が発掘され、アフガニスタン国立博物館に収蔵されます。しかし、1979年ソ連のアフガニスタン侵攻とそれに続く内戦で国内情勢が不安定となると、1989年に国立博物館は閉鎖。重要な文化財が大統領府にある中央銀行の地下金庫に極秘で移され、2003年まで長く秘匿されてきました。

本展では、5章に分けて紹介。第1章では、遺跡「テペ・フロール」の墓地の副葬品、第2章は、ギリシア人の植民都市「アイ・ハヌム」から出土したヘラクレス立像やキュベーレ女神円盤など、第3章は前1世紀〜1世紀頃の「ティリヤ・テペ」遺跡の黄金製品、第4章では、1〜3世紀に栄えたクシャーン朝の神像やガラス製品などを展示。第5章では、内戦時に不法に国外に持ち出され、日本で保護されていた流出文化財を紹介。これらの文化財は本展終了後にアフガニスタンに返還されます。


 「キュベーレ女神円盤」 前3世紀 アイ・ハヌム出土、銀・鍍金、アフガニスタン国立博物館蔵 ©NMA / Thierry Ollivier
「ドラゴン人物文ペンダント」 1世紀 ティリヤ・テペ出土、金・トルコ石・ラピスラズリ・ガーネット・カーネリアン・真珠、アフガニスタン国立博物館蔵 ©NMA / Thierry Ollivier
「脚付彩絵杯」 1世紀 ベグラム出土、ガラス、アフガニスタン国立博物館蔵 ©NMA / Thierry Ollivier
画像はすべて アフガニスタン国立博物館蔵 ©NMA / Thierry Ollivier

開催概要
展覧会名 特別展 黄金のアフガニスタン−守りぬかれたシルクロードの秘宝−
会期 2016年4月12日(火) 〜 6月19日(日)
休館日 月曜日(ただし5月2日は開館)
時間 9:30〜17:00(土日祝・5月2日は18:00まで、金曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京国立博物館 表慶館
台東区上野公園13-9 
観覧料 一般1,400円、大学生1,000円、高校生600円
公式サイト https://www.tnm.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2016年3月更新