美食と器に傾倒した北大路魯山人の作陶に迫る
書、篆刻、絵画、陶芸、漆芸など多方面で活躍した北大路魯山人。美食家としても知られ、多くの食器を創作した芸術家の活動を陶磁器などの作品とともに振り返る企画展です。
1883(明治16)年、京都に生まれ、10代の頃から書や篆刻に秀でており、1921(大正10)年、会員制の「美食倶楽部」を立ち上げ、自ら厨房に立ち、食器も創作するようになります。1925(大正14)年には料亭「星岡茶寮」を設立。顧問と料理長を兼任して個性的な発想で、もてなし方に独自世界を構築していきます。1927(昭和2)年には、北鎌倉に星岡窯を開き、本格的な作陶活動も開始。以後30数年にわたって自身の創意が色濃く示された食の器を作り続け、「器は料理の着物」という言葉を残しました。
和食のユネスコ無形文化遺産登録を記念して開かれる本展では、多彩なジャンルにわたる芸術活動の中から「椿鉢」、「銀三彩輪花透鉢」、「雲錦鉢」、「織部蟹絵平鉢」、「織部俎板盤」などの陶磁器を中心に紹介し、もてなしの精神が息づく和食と器の関係にも迫ります。また、「蟹と海老図」などの絵画、「一閑塗日月椀」などの漆器、書も展示。独創的な世界を展観します。
展覧会名 | 特別展 ユネスコ無形文化遺産登録記念 「北大路魯山人の美 和食の天才」 |
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会期 | 2016年4月12日(金) 〜 6月26日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし5月2日は開館) |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 三井記念美術館 中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般1,300円、高大生800円 |
公式サイト | https://www.mitsui-museum.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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