特別展 国宝 燕子花図屏風 歌をまとう絵の系譜

和歌にまつわる日本画 歌と絵画の密接な関係に迫る

  • 2016/04/05
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江戸中期の画家で琳派の始祖のひとりでもある、尾形光琳。後年の日本美術に大きな影響を及ぼした光琳が描いた国宝「燕子花図屏風」を中心に、名所絵や源氏絵などを和歌とともに鑑賞する企画展です。

古くから歌の意味を表す歌絵、歌に詠まれた名所を描く名所絵、絵の中に和歌が書かれた作品、和歌から名前を付けられた画題、物語の中で詠まれた歌を抜き書きした源氏絵など、歌をきっかけとする絵画が多く描かれてきました。
 「燕子花図屏風」も、『伊勢物語』の一説に基づいて描かれたと考えられています。東国に下る途中の主人公が、三河国の八橋で燕子花の群生を見て、都に残してきた妻を思い出すという場面で、“かきつばた”の五文字を盛り込んだ「唐衣きつつなれにしつましあれば はるばる来ぬる旅をしぞ思ふ」という和歌が詠まれます。

本展では、「燕子花図屏風」のほか、桜と紅葉を描いた「吉野龍田図屏風」、絵と書ともに尾形乾山筆の「薄に鶉図」などの絵画を古今和歌集や千載和歌集などの和歌とともに展示します。また特別に展示される、室町時代に描かれた『伊勢物語絵巻』3巻(個人蔵)も必見です。

※会期終了に伴い画像を削除いたしました

開催概要

展覧会名 特別展 国宝 燕子花図屏風 歌をまとう絵の系譜
会期 2016年4月13日(水) 〜 5月15日(日)
休館日 月曜日 ※ただし5月2日(月)は開館
時間 10:00〜17:00(5月10日〜15日は19:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 根津美術館
港区南青山6-5-1
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般1,300円、高大生1,000円
公式サイト http://www.nezu-muse.or.jp/
問合せ 03-3400-2536

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