写真を芸術に高めた19世紀の女性写真家
48歳から独学で写真術を身につけ、手作業の痕跡をあえて残す革新的な手法で写真を芸術の域にまで高めたジュリア・マーガレット・キャメロン。その制作意図や芸術表現を約150点の写真作品や書簡などを通じて展観する国際巡回展で、日本初の回顧展です。
1815年にインドのカルカッタに生まれ、イギリスの上層中流階級で一般的な社交生活を送っていたキャメロンは、1863年に娘夫婦からの贈り物として初めてカメラを手にしました。“写真を芸術に高めたい”という情熱で制作活動に取り組み、1865年にサウス・ケンジントン博物館(現ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)に114点の作品が買い上げられる快挙を成し遂げたのです。モデルの頭部をクローズアップした新しい肖像の表現、内面の偉大さを記録する試みなど、技術の向上を常に課題にしていました。
本展では、作品の変遷とともに、取り組んだ主題、染みやひっかき傷、渦といった制作過程の跡をあえて残す手法などを4章に分けて紹介します。著名人との親交や展覧会活動なども取り上げられるほか、4章に加えて同時代の作品や次世代以降の写真家の作品なども展示され、比較しながら展観できます。
展覧会名 | From Life―写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展 |
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会期 | 2016年7月2日(土) 〜 9月19日(月・祝) |
休館日 | 月曜日(ただし祝日と9月12日は開館) |
時間 | 10:00〜18:00(金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 三菱一号館美術館 千代田区丸の内2-6-2 >> 会場の紹介記事はこちら |
入場料 | 一般 1,600円、高大生 1,000円、小中学生 500円 |
公式サイト | https://mimt.jp |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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