聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画

デューラーらと並ぶ版画の創始者

  • 2016/07/04
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15世紀後半から16世紀初頭のドイツで活躍した銅板画家、イスラエル・ファン・メッケネム。銅版画の黎明期に活躍し、記録手段として定着していた模作やキリスト教主題の作品などを多く手がけました。その制作活動と当時の背景を検証するべく、ミュンヘン州立版画素描館、大英博物館などが所蔵する版画、油彩、工芸品など100点余りを展観する包括的な企画展です。

1445年頃に生まれたメッケネムは、当時最も優れた銅版画家とされたE.S.の版画家の工房で研鑽を積みます。1480年までには、ライン川下流域の町ボッホルトに定住。同じ銅版画家のショーンガウアー作品の模作を多く手がけます。1500年頃には、当時新しい様式だった夫婦のダブルポートレート《メッケネムと妻イダの肖像》を制作。1503年に亡くなるまで、ボッホルトを拠点に活動しました。

本展では、1. 模作、2. 贖宥機能を持つ銅版画などキリスト教主題、3. 男女の駆け引きに対する諷刺を主題にした世俗版画、4. 細部まで描写された物語場面、5. オーナメントやイニシャルなどの装飾デザインと、見どころを5つのカテゴリーに分けて解説します。掘り下げていくなかで、ショーンガウアーやデューラーといった同時代の芸術家たちの作品も紹介します。

※会期終了に伴い画像を削除いたしました

開催概要

展覧会名 聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画
会期 2016年7月9日(土) 〜 9月19日(月・祝)
休館日 月曜日(ただし7月18日、8月15日、9月19日は開館、7月19日(火)は休館)
時間 9:30〜17:30(金曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 国立西洋美術館
台東区上野公園7-7 
入館料 一般 1,000円、大学生 750円、高校生 500円
公式サイト https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2016meckenem.html
問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

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