蒐集家としての柳宗悦の多彩なコレクションに迫る
日用の工芸品の美を発見し、民芸運動の創始者として知られる柳宗悦。宗教哲学者、思想家、美術評論家など、多彩な顔を持っていた宗悦の蒐集家としての側面に着目し、そのコレクションを紹介する、創設80周年記念の特別展第3弾です。
柳宗悦の蒐集は、一人のコレクションとしては広範囲な分野にわたっており、雑誌『白樺』創刊に参加し、毎号にわたり掲載される西洋美術の図版選定に関わったほか、東洋美術にも関心を寄せていきました。1914年に朝鮮半島から訪れた浅川伯教の手土産の壺に感銘を受けて集め始めた朝鮮工芸のほか、陶芸家・河井寛次郎や濱田庄司らと雑器も精力的に蒐集しています。重要文化財の「絵唐津芦文壺」、仏教画「種子両界曼陀羅」といった古美術の逸品も早くから手元にありました。これらの蒐集品は、宗悦が還暦を迎えた際に日本民藝館へ寄贈されています。
本展では、蒐集年代が明らかな日本のコレクションを中心に、展示構成として初めて、蒐集された順で展開します。21歳で参加した雑誌『白樺』時代から、雑器、新作工芸運動、日本民藝館の設立へと展開した戦前の蒐集、戦後に集められた古丹波焼、晩年に取り組んだ仏教画や経典、仏教版画の蒐集など、その生涯を辿りながら展観します。
展覧会名 | 柳宗悦・蒐集の軌跡 −日本の工芸を中心に− |
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会期 | 2016年9月1日(木) 〜 11月23日(水・祝) |
休館日 | 月曜日 ※祝日の場合は開館、翌火曜休館 |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 日本民藝館 目黒区駒場4-3-33 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,100円、高大生 600円、小中生 200円 |
公式サイト | https://mingeikan.or.jp/ |
問合せ | 03-3467-4527 |
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