水屋・水塚 -水防の知恵と住まい-展

人の知恵を生かした古の水防建築をクローズアップ

  • 2016/09/09
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古くから河川の氾濫が多く発生していた地域に残る水防建築。人の背丈以上の盛り土や石垣で造られた水塚、その上に建てられた蔵である水屋、農具などを中心に、人々の知恵を生かした河川伝統技術に迫る企画展です。

東北の庄内川、関東の荒川や利根川、中部の木曽三川、四国の吉野川などの流域は古くから水防建築が発達。水塚は高さや積み方に地域性があるほか、水屋も冬の突風から土壁を守るために板張りされたり、避難生活が行えるよう居住性を高めたり、貯蔵庫など、用途によっていくつか種類が分かれていました。また、軒先に救助・避難用の上げ舟が吊るされている家も、このような地域ではよく見られます。

本展では、日本大学理工学部畔柳研究室での約15年に及ぶ調査研究をベースに、階段状に高くなっていく“段蔵”、城のように石垣で囲まれた“城構えの家”など10種類の河川伝統技術による水防建築を紹介します。敷地内の水屋の配置や母屋との高さ、水の勢いを軽減する敷地全体が把握できる模型も2点展示。昭和30年代の木曽三川流域で見られた輪中(堤防に囲まれた水防共同体)の風景を記録した写真と、当時使っていた農具も展示され、かつての暮らしぶりがリアルに感じられる構成となっています。

※会期終了に伴い画像を削除いたしました

開催概要

展覧会名 水屋・水塚 -水防の知恵と住まい-展
会期 2016年9月8日(木) 〜 11月26日(土)
休館日 水曜日
時間 10:00〜18:00
会場 LIXILギャラリー
中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F 
入場料 無料
公式サイト https://livingculture.lixil.com/gallery/
問合せ 03-5250-6530

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