漆芸名品展 ―うるしで伝える美の世界―

国宝「曜変天目」と重文「油滴天目」を天目台にのせて特別公開

三菱第二代社長の岩ア彌之助、第四代社長の岩ア小彌太によって設立された静嘉堂文庫美術館。国宝7点、重要文化財84点を含む、約20万冊の古典籍と6,500点の東洋古美術品を収蔵しています。今回、10年ぶりに開催される漆芸に焦点を当てた企画展です。

本展では、飲食器、文房具、調度品、茶道具、印籠などの漆芸品を広く紹介します。 一番の見どころは、修理後初公開となる重要文化財「羯鼓催花かっこさいか紅葉賀図密陀絵屏風もみじのがずみつだえびょうぶ」。作者、制作背景ともに不明の大作は、漆では表せない“白”を「密陀絵みつだえ」という油絵技法の一種で表現しています。また、開館以来初めて、漆の天目台にのせた状態で展示される国宝「曜変天目」にも要注目です。
 本阿弥光悦作の硯箱を模して制作したと書いた自筆が残る、尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」や、信長から秀吉へと渡り、1615(慶長20)年の大阪夏の陣で一度破損しながらも、漆師によって修復されて家康に伝来した大名物の唐物茄子茶入など、歴史をもつ作品も見どころの一つ。また、幕末から明治に活躍した柴田是真の「柳流水青海波塗重箱」、琉球王国の王府工房の制品とみられている「清明節図螺鈿座屏」、李朝工芸の名品「牡丹唐草螺鈿箱」など、時代や地域ごとに特長のある漆工芸を総覧できます。

国宝 「曜変天目(「稲葉天目」)」と付属「黒漆天目台」(「尼崎台」) 	南宋時代(12〜13世紀) 	静嘉堂文庫美術館蔵	 〈後期展示〉
重要文化財 「油滴天目」と付属「花卉堆朱天目台」	「油滴天目」: 南宋時代(12〜13世紀)
「花卉堆朱天目台」: 明時代初期(15世紀)   静嘉堂文庫美術館蔵	〈前期展示〉
重要文化財 「羯鼓催花・紅葉賀図密陀絵屏風」 (左:羯鼓催花図 右:紅葉賀図)	桃山〜江戸時代初期(17世紀)	静嘉堂文庫美術館蔵	◆両隻展示:11月8日(火) 〜 11月20日(日) ◇羯鼓催花図:10月8日(土) 〜 11月20日(日)     ◇紅葉賀図 : 11月8日(火) 〜 12月11日(日)
開催概要
展覧会名 漆芸名品展 ―うるしで伝える美の世界―
会期 2016年10月8日(土) 〜 12月11日(日)
※会期中、一部展示替えあり
前期:10月8日(土) 〜 11月6日(日)
後期:11月8日(火) 〜 12月11日(日)
休館日 月曜日(ただし10月10日は開館)、10月11日(火)
時間 10:00〜16:30
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 静嘉堂文庫美術館
世田谷区岡本2-23-1 
入館料 一般 1,000円、高大生 700円
公式サイト http://www.seikado.or.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2016年10月更新