瑛九1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす

戦前戦後の前衛美術を牽引した瑛九の初期作品に迫る

《作品》1937年頃、コラージュ、東京国立近代美術館蔵

岡本太郎などとともに、戦前から戦後の日本の前衛美術を展開した芸術家、瑛九。25歳でデビューした前後3年間の方向性を模索する初期に焦点を当て、フォト・デッサンやコラージュなど当時の作品約50点と、友人への手紙を中心に、芸術を探求する姿勢や人物像に迫る企画展です。

1911(明治44)年に宮崎県の眼科医院に生まれた瑛九は、1925(大正14)年に上京して日本美術学校で学び始めるものの、1927年に退学。同年、16歳で美術雑誌に評論を発表します。1935(昭和10)年、24歳で中央美術展に初入選しました。翌1936年(昭和11)年、フォト・デッサン集『眠りの理由』を刊行して、初めて“瑛九”を名乗りました。

本展では、24歳から26歳までの初期とその後を展開し、当時の活動やその背景、瑛九の真意などを掘り下げます。1章では、本名の「杉田秀夫」で活動していたデビュー前後を取り上げて油彩作品を紹介するほか、作風を模索する苦悩を山田光春にあてた手紙も展示されます。転機となった独自の技法「フォト・デッサン」は、2章で山田光春が保管していた表紙付きの本を一揃え公開。3章では闇の中に浮かぶ奇妙な物体をイメージしたコラージュ「レアル」を10点公開し、その真意を探ります。エピローグでは、版画作品や点描で描かれた油彩などが展示される予定です。


《作品》1937年頃、コラージュ、東京国立近代美術館蔵
《二人》1935年、油彩・厚紙、東京国立近代美術館蔵
『眠りの理由』より、1936年、ゼラチン・シルバー・プリント、東京国立近代美術館蔵
開催概要
展覧会名 瑛九1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす
会期 2016年11月22日(火) 〜 2017年2月12日(日)
休館日 月曜日(ただし1月2日、1月9日は開館)、年末年始(12月28日〜1月1日)、1月10日(火)
時間 10:00〜17:00(金・土は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京国立近代美術館
千代田区北の丸公園3-1 
観覧料 一般 430円、大学生 130円
公式サイト http://www.momat.go.jp/am/exhibition/ei-q/
問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
2016年11月更新