お笑い江戸名所 〜歌川広景の全貌

転んで騒いで大笑い!ユーモアで魅せる浮世絵

歌川広景「江戸名所道化尽 九 湯嶋天神の台」(太田記念美術館蔵)

本郷や浅草など、幕末の江戸の名所を舞台に市井の人々の失敗をユーモラスに描いた「江戸名所道戯尽」を中心に、各種作品を展観しながら絵師、歌川広景の全貌に迫る企画展です。

本展では、歌川広重の弟子であること以外、生涯が謎に包まれている歌川広景の作品から特徴を探ります。代表作の「江戸名所道戯尽」は全50点を一挙に公開。犬に足をかまれた蕎麦屋が持っていた蕎麦を頭からかぶってしまった侍、1つの傘で3人の男が夕立を凌ぐ様子、漆喰の盛り板が頭に命中して箱の中に転んでしまう職人、橋の上から飛び込む褌一丁の男たちがスイカを積んだ小舟に激突した場面など、騒いだり転んだりする江戸っ子が描かれ、他の浮世絵では味わえない笑いが楽しめます。
 葛飾北斎『北斎漫画』十二編を参考にした「江戸名所道戯尽 廿八 妻恋こみ坂の景」や、師匠の歌川広重「名所江戸百景 霞かせき」の構図を取り入れた「江戸名所道戯尽 十五 霞が関の眺望」など、ユーモアあふれる題材だけでなく、構図なども注目です。

そのほか、擬人化された魚と野菜の軍勢が合戦を行う「青物魚軍勢大合戦之図」、「東都冨士三十六景」などの作品も展示されます。


歌川広景「江戸名所道化尽 十九 大橋の三ツ股」(太田記念美術館蔵)
歌川広景「江戸名所道外尽 廿八 妻恋こみ坂の景」(太田記念美術館蔵)
歌川広景「江戸名所道戯尽 十六 王子狐火」(太田記念美術館蔵)
開催概要
展覧会名 お笑い江戸名所 〜歌川広景の全貌
会期 2017年1月5日(木) 〜 1月29日(日)
休館日 月曜日(ただし1月9日は開館)、1月10日(火)
時間 10:30〜17:30 ※入館は閉館時間の30分前まで
会場 太田記念美術館
渋谷区神宮前1-10-10 
入館料 一般 700円、高大生 500円
公式サイト http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2016年12月更新