24年ぶりに来日するブリューゲルの傑作!ボスの油彩画も初来日
素朴さの中に批判的視点を織り込んだ作品で知られる、16世紀のネーデルラント絵画の巨匠ブリューゲル。現存する2点の最高傑作「バベルの塔」の1点を所蔵するボイマンス美術館所蔵の同作品を中心に、16世紀ネーデルラントの絵画、版画、彫刻を包括的に展観する企画展です。
14〜15世紀に描かれた「バベルの塔」は、数階建ての塔を建設する人々を描いたものが多数派でした。ブリューゲルは、画面いっぱいの塔と背景に地平線を描くことで、壮大なスケールを表現します。割れたレンガ屑の飛び散った様子、作業員たちが休む飯場など、描写が細かくリアリティがあるのも特徴です。
2016年に没後500年を迎えたヒエロニムス・ボスも注目の画家。ブリューゲルに大きな影響を与え、ボスのモンスターなどの構想をもとに下絵を描いた版画作品「大きな魚は小さな魚を食う」などがあります。奇想の世界を描いた強烈な個性は人気を博しました。
本展では、ブリューゲルの代表作「バベルの塔」はもちろん、「アントワープの聖ゲオルギウス門前のスケート滑り」や「野ウサギ狩り」などの版画を展示。わずか25点しか現存しないボスの油彩画は、「放浪者(行商人)」と「聖クリストフォロス」が初来日します。2人の巨匠が活躍する前の初期ネーデンルラントの彫刻や、ルカス・ファン・レイデン、ヨアヒム・バティニールなどの同時代の画家にも着目。当時の美術の潮流がうかがえます。
展覧会名 | ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝 ― ボスを超えて ― |
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会期 | 2017年4月18日(火) 〜 7月2日(日) |
休室日 | 月曜日(ただし5月1日は開室) |
時間 | 9:30〜17:30(金曜は20:00まで) ※入室は閉室時間の30分前まで |
会場 | 東京都美術館 企画展示室 台東区上野公園8-36 |
観覧料 | 一般1,600円、大学生・専門学校生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円 |
公式サイト | https://www.tobikan.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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