六本木開館10周年記念展 国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》修理後初公開 神の宝の玉手箱

漆芸技法の粋が凝縮された「手箱」の魅力

六本木開館10周年を記念して、約50年ぶりに修理を行った国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱ふせんりょうらでんまきえてばこ》を修理後初公開することを基点に、特別仕立てで神社などに奉納された手箱を服飾や調度などの神宝類と共に展観し、手箱の魅力や漆芸技法を掘り下げる企画展です。

平安時代以降、手回り品を入れる箱として使われてきた手箱。中国で櫛や鏡を入れた唐櫛笥からくしげを原型とし、大切な手回り品や化粧道具などを収納。手箱自体も蒔絵や螺鈿などの技法などによって飾られていきます。特に中世の作品は漆芸の技術が凝縮され、特権階級の調度となったほか、神宝として奉納もされました。近現代の名工もそれら作品を模造しています。

本展では、手箱の魅力を5章にわたって展観します。1章では、収集や愛蔵の対象となった豪華な手箱を紹介。2章は、浦島伝説を筆頭とする玉手箱の説話やそれに関する品、呪術的な道具であった櫛や化粧道具類などを取り上げます。3章は、平安時代後期の衣食住の様相を表した《類聚雑要抄指図巻るいじゅうざつようしょうさしずかん》を参照しつつ、日常使いの手箱の姿を解説。4章は、家格や位階に応じて公家の服飾や調度に付けた有職文様に着目し、浮線綾文を中心に、三重襷文、小葵文などが表された作品を展示します。5章は、神宝の手箱や調度類を紹介。特別に仕立てられた宮廷工芸を紐解きます。

国宝 浮線綾螺鈿蒔絵手箱 一合 鎌倉時代 13世紀 サントリー美術館【全期間展示】
国宝 浮線綾螺鈿蒔絵手箱 蓋裏 一合 鎌倉時代 13世紀 サントリー美術館 【展示期間:6月21日(水)〜6月26日(月)】
国宝 秋野鹿蒔絵手箱 一合 鎌倉時代 13世紀 島根・出雲大社【展示期間:5月31日(水)〜6月26日(月)】
国宝 桐蒔絵手箱および内容品(熊野速玉大社古神宝類のうち) 一具 明徳元年(1390)頃 和歌山・熊野速玉大社 (画像提供:奈良国立博物館 撮影:森村欣司)【展示期間:5月31日(水)〜6月26日(月)】
開催概要
展覧会名 六本木開館10周年記念展
国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》修理後初公開 神の宝の玉手箱
会期 2017年5月31日(水) 〜 7月17日(月・祝)
※会期中、展示替えあり
休館日 火曜日(ただし7月11日は開館)
時間 10:00〜18:00
※金・土および7月16日(日)は20:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 サントリー美術館
港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階  
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入館料 一般 1,300円、高大生 1,000円
公式サイト http://suntory.jp/SMA/
問合せ 03-3479-8600
2017年5月更新