シンプルなモチーフにリズミカルに置かれた色や形が新しい感覚を生み出す
シンプルなモチーフに、色や形がテンポよくおかれた作風が特徴の杉戸洋。会場となる空間から着想された最新作を含む、東京の美術館で開催される初の個展です。
1970年に愛知県に生まれ、1992年愛知県立芸術大学美術学部を卒業後、名古屋を拠点としながら、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スイス、ブラジルなど、各国で個展を開催。愛知県美術館、国立国際美術館、東京都現代美術館、サンフランシスコ近代美術館などに作品が収蔵されています。2014年には、東京現代美術館の開館20周年記念展「MOTコレクション特別企画 クロニクル1995−」に参加するなど、グループ展も数多く出品。抽象と具象の間を行き来するような作品は、国内外の人を魅了してきました。
本展では、東京都美術館を設計した前川國男の建築の特徴が出ている吹き抜け空間を会場に、常滑のタイルによる新作、絵画、ドローイングなど、多様なジャンルの作品を展示します。会場のタイルの床やコンクリートのはつり壁などから着想を得て、初めて常滑のタイルを用いて制作した新作は、幅10m、高さ3mを超える大規模作品。深みのある釉薬のかかったタイルによって、空間に変化をもたらします。発泡スチロールなど日常にありふれた素材が用いられた作品も紹介。「展示室をリビングルームに見立てた」と語る作家が生み出した作品と空間との関係は、日常に新たな感覚を加えてくれる体験を見る人それぞれに呼び起こします。
展覧会名 | 杉戸洋 とんぼ と のりしろ |
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会期 | 2017年7月25日(火) 〜 10月9日(月・祝) |
休室日 | 月曜日(ただし8月14日、9月18日、10月9日、は開室)、9月19日(火) |
時間 | 9:30〜17:30 ※金曜は20:00まで ※7月28日(金)、8月4日(金)、11日(金・祝)、18日(金)、25日(金)は21:00まで ※入室は閉室時間の30分前まで |
会場 | 東京都美術館 ギャラリーA・B・C 台東区上野公園8-36 |
観覧料 | 一般 800円、大学生・専門学校生 400円、65歳以上 500円 ※10月1日(日)は「都民の日」によりどなたでも無料 |
公式サイト | http://hiroshisugito.tobikan.jp/ |
問合せ | 03-3823-6921 |
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