田原桂一「光合成」 with 田中泯

緊張感漂う鮮烈な美しさ!身体の躍動感をモノクロームで切り取る

1970年代から《光》の探求を続けた写真家・田原桂一(1951〜2017)。世界で活躍するダンサー・田中泯と1978〜80年に行ったフォトセッションに焦点を当て、2016年に新たに撮影した新作も加えて、《光と身体の関係性》を探る企画展です。

1951年、京都に生まれた田原は、1971年、20歳で渡仏します。日本の光と異なるヨーロッパの光に衝撃を受け、《光》そのものを探求。パリを拠点に活動し、1977年フランス・アルル国際写真フェスティバル新人大賞を始め、多くの賞を受賞。彫刻や環境造形も手掛け、2004年には東京都庭園美術館で展覧会も開催するなど、精力的に活躍していましたが、2017年6月に病のため他界しました。
 一方、1945年生まれの田中泯は、クラシックバレエとダンスを学び、1960年代からモダン・ダンサーとして活動。1974年から独自のダンスや身体表現を追い求め、海外でも活躍します。1985年以降、山村に移住し、農業を礎とした舞踊活動を行っています。
 1978年秋、パリで出会った2人はフォトセッションを敢行。ヨーロッパ、アメリカ、日本の各都市や大自然の中で動く田中を、田原が次々とイメージに焼き付けました。1980年まで続いたセッションですが、作品は未発表のままで終わります。2016年、再び集結した2人は当時の作品を写真集「Photosynthesis 1978-1980」にまとめ、新作を撮影しました。

本展では、2人のコラボレーションの成果を厳選した作品で紹介。1978〜80年に撮影したものから41点、2016年に撮影した新作から5点の合計46点を展示します。すべての作品がモノクロームで撮られているのが、特徴です。《場》の光、大気、季節などを受け止めて、自らの身体で表現する田中泯の躍動感あふれる肉体美と、色彩を一切排除し純粋な光と影だけを切り取った田原桂一の鮮烈な表現がコラボすることで、見えてくる緊張感のある美しさが見所となっています。2人のコラボの締めくくりとして、会期中に田中泯が1985年の「第5回ハラアニュアル展」以来32年ぶりに、原美術館でダンスパフォーマンスを行う予定です。

Bordeaux-11 1980 105×159 cm アーカイバルピグメントプリント ©Keiichi Tahara
Island-11 1980 159×105 cm アーカイバルピグメントプリント ©Keiichi Tahara
Paris-4 1978 31×47 cm ゼラチンシルバープリント ©Keiichi Tahara
Rome-5 1979 159×105 cm アーカイバルピグメントプリント ©Keiichi Tahara
開催概要
展覧会名 田原桂一「光合成」 with 田中泯
会期 2017年9月9日(土) 〜 12月24日(日)
休館日 月曜(ただし9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
時間 11:00〜17:00(祝日を除く水曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 原美術館
品川区北品川4-7-25 
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 1,100円、高大生 700円、小中生 500円
公式サイト http://www.haramuseum.or.jp
問合せ 03-3445-0651
2017年9月更新