フランス人間国宝展

陶器、革細工、傘、ガラスなど、フランス伝統工芸の粋が集結

ジャン・ジレル ©Philippe Chancel ロラン・ダラスプ ©Philippe Chancel

日本の通称「人間国宝」(重要無形文化財保持者)と同じように、伝統工芸の保存、伝承、革新を柱として1994年に創設された「フランス人間国宝(メートル・ダール/Maître d' Art)」。13人のフランス人間国宝の認定作家と、認定に準じる技術を持つ2人の匠に注目する企画展です。フランスの多様な伝統工芸を各作家と共に新しいアプローチで紹介する団体「HEART & crafts」が手掛けるプロジェクト“WONDER LAB”の第一弾として開催されます。

本展では、8つの部屋で15の伝統工芸を紹介します。第1室は陶器で、1975年から陶芸一筋に作品の研究や道具や窯を開発してきたジャン・ジレル。中国の宋時代の陶芸、特に曜変天目に魅かれ、40年以上も探求してきた集大成として、西洋の技術と極東の伝統が融合した約100件の茶碗を紹介します。
 第2室はフランス大統領府が指名する金銀細工の第一人者、ロラン・ダラスプの17件の作品を中心に鼈甲や革製品なども展示します。第3室は、宇宙的な形を生み出す真鍮細工のナタナエル・ル・ベールの作品などを展示。第4室は、映画界や世界の王族から指名を受ける傘デザイナー、ミシェル・ウルトーの作品などを展示。アンティーク傘の修復とファッション性の高いオリジナル傘の制作を行っています。
 第5室は、折り布作家、ピエトロ・セミネリ。プリーツの技術や自然の法則を幾何学模様で表すノウハウを学び、折り紙を応用した新しいテキスタイルアートを創出。作品を通して、見る人に「肌を包むとは何か」といった哲学的な問いを語りかけます。
 第6室は、紋章彫刻と印章制作の第一人者であるジェラール・デカンの作品などを展示。本展では、円筒印章で初の作品となった「方舟」、陶器やガラスの表面に刻印を施した作品などが並び、第7室の羽根細工作家、ネリー・ソニエは、花、鳥、ドラゴンなどをテーマにした作品を展示します。最後、第8室のガラス作家のエマニュエル・バロワは、写真家からガラス職人となって教会のステンドグラスの修復に従事した異色の経歴を持ち、本展では、伝統的な職人技術と最新の工業技術を結び付けた「揺れ動くガラス」の最新作が展示されます。フランスの伝統工芸の技と作品の美しさを体感できる貴重な機会となります。

ナタナエル・ル・ベール ©Nathanaël LE BERRE
ミシェル・ウルトー ©Greg GONZALEZ
ネリー・ソニエ ©NS

開催概要
展覧会名 フランス人間国宝展
会期 2017年9月12日(火) 〜 11月26日(日)
休館日 月曜日(ただし9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)
時間 9:30〜17:00
※金曜、土曜、11月2日(木)は21:00まで
※9月17日(日)、9月18日(月・祝)、9月24日(日)は18:00まで
※9月22日(金)、9月23日(土・祝)は22:00まで
※入館は各閉館時間の30分前まで
会場 東京国立博物館 表慶館
台東区上野公園13-9 
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観覧料 一般 1,400円、大学生 1,000円、高校生 600円
公式サイト https://www.tnm.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2017年8月更新