シャガール 三次元の世界

絵画と同じ主題が彫刻に。独自の世界観を素材の違いで楽しむ

シャガール 三次元の世界

色彩画家として著名なマルク・シャガールは晩年、彫刻も数多く制作しました。あまり知られていない彫刻や陶芸に注目し、絵画との違いや空間の表し方などを、絵画作品と比較しながら展観する個性的な企画展です。

1951年、63歳の時に彫刻制作を始めたシャガール。当時、ブランクーシ、ジャコメッティといった彫刻家が活躍し、ピカソやマティスらは創意に富んだ彫刻作品を発表。それまでの彫刻表現とは異なる作風が確立されつつある時でした。しかし、シャガールはそうした新しい試みに関与せず、絵画にもよく登場するモチーフを立体作品でも用います。聖書や牧歌的な一番面が重なり合い、素朴ながら力強い三次元の世界を生み出しました。絵画の世界観と関連しながらも、単なる立体化に留まらず、彫刻ならではの表現で創作しています。

本展では、日本初公開作品を含む彫刻約50点に加え、陶器約10点とその下絵、同じ主題を描いた油彩・水彩などが約70点、関連のある素描・版画などが約40点の、合わせて約170点の作品で構成されます。
 彫刻作品は、同様のテーマやモチーフをもつ絵画作品とあわせて展示。 “聖なる主題”、“素材とヴォリューム”などのグループごとに、平面と立体の境界を検証していきます。また、作品における平面と立体の関係性を、動物の表現を集めた「動物モチーフ」、人物表現に焦点を絞った「肖像、二重肖像」、風景の上の裸婦や動物の上の恋人たちといった重層的な表現が見どころの「重なりあうかたち」、垂直の形態をもつ彫刻と絵画の中の垂直で表されたモチーフとを比較する「垂直性」という4つのパートを通して探ります。代表作のひとつである《誕生日》では、浅浮彫による《誕生日》に加えて、画中のモチーフを使った彫刻作品なども並び、多角的に検証できます。
 また、初期の絵画作品におけるキュビスムなどの影響を掘り下げ、平面で立体を表現する意識も検証。陶芸作品では、下絵を展示し、その制作過程をたどります。


開催概要
展覧会名 シャガール 三次元の世界
会期 2017年9月16日(土) 〜 12月3日(日)
休館日 月曜日(ただし9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
時間 10:00〜18:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京ステーションギャラリー
千代田区丸の内1-9-1 [MAP]
入館料 一般 1,300円、高大生 1,100円
公式サイト http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
問合せ 03-3212-2485
2017年9月更新