三宅一生の考え方を反映した安藤忠雄の設計とそのプロセスを振り返る
斬新な建築作品を手掛け、国内外で活躍する建築家 安藤忠雄が設計した21_21 DESIGN SIGHT。創立者の三宅一生の服づくりの理念を表現した同館の建築面での特徴、活用された技術や職人技などを紐解くプログラムです。国立新美術館で開催される「国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展−挑戦−」の連動企画となります。
同館は、デザインを通してさまざまなできごとや物事を考えて世界に発信し、提案を行う場として創設。三宅一生、佐藤卓、深澤直人の3人のディレクターと、アソシエイトディレクター川上典季子によって、展覧会や多様なプログラムを開催してきました。2014年には「2014毎日デザイン賞特別賞」を受賞。2017年3月には、ギャラリー3がオープンするなど、その活動は一層多角的になってきています。
安藤は、三宅の服づくりの根底にある「一枚の布」の考え方をベースに、「一枚の鉄板」を折り曲げたような屋根が特徴の建物を設計。「コンセプトを提示し、画を描くことは簡単ですが、実際にそれをつくりあげるのは大変な困難が予想されました。実際、長さ54mの鉄板屋根の加工には大変高度な技術を要しました。実現を可能としたのは建設に携わった人々の技術力によるものです」と、安藤は今回のプログラムに際して当時を振り返り、コメントしています。
本プログラムでは、同館が完成するまでのプロセスに焦点を当てた2007年の特別企画「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」で紹介した内容の一部を今年3月に誕生したギャラリー3で再現。初期アイデアやスケッチ、建設現場の写真や映像などを展示します。オリジナルグッズや関連書籍を取りそろえた期間限定ショップもオープン。「国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展−挑戦−」とともに、その建築の魅力を掘り下げて鑑賞できます。
展覧会名 | 安藤忠雄 21_21の現場 悪戦苦闘 |
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会期 | 2017年10月7日(土) 〜 10月28日(土) |
休館日 | 火曜日 ※ギャラリー1、2は展示替えのため10月2日〜19日の間、休館 |
時間 | 10:00〜19:00 ※入場は閉館時間の30分前まで |
会場 | 21_21 DESIGN SIGHT 港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン >> 会場の紹介記事はこちら |
入場料 | 無料 |
公式サイト | http://www.2121designsight.jp |
問合せ | 03-3475-2121 |
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