国宝 雪松図と花鳥 ―美術館でバードウォッチング―

絵画や工芸品の中で舞う鳥! 全長17mの鳥類図巻も登場

新年の恒例、国宝 雪松図屏風の公開に合わせて、コレクションの中から新春らしい花鳥をモチーフにした絵画、茶道具、工芸品をクローズアップ。鳥好きが多かった三井家の嗜好を展観するとともに、モチーフとしての鳥の魅力に迫る企画展です。

三井家の人々の中には鳥好きな人が多く、鳥類の研究をしたり、鳥を飼ったり、鳥の絵を描いたりしています。北三井家の7代高就(たかなり・1786〜1857)、9代高朗(たかあき・1837〜1894)は鳥を趣味として絵も描きました。高朗は亡くなった時に400羽以上の鳥を飼っており、京都の博覧会に自身の飼っていた鳥を出品した記録も残っています。
 新町三井家の三井高遂(たかなる・1896〜1986)は、幼少時からの鶏好きが高じて、東京帝国大学の大学院で動物学(遺伝学)を修めました。1941(昭和16)年から亡くなるまで全日本チャボ保存協会の会長も務めています。

本展では、鳥をモチーフにした美術品を、茶道具、花鳥画、工芸品の順で展示します。近年寄贈された新収蔵品3点も公開します。茶道具では、鶏を象った仁清「色絵鶏香合」、怪鳥の鵺を銘にした重要文化財「赤楽茶碗 銘鵺」、茶碗の見込に施された鳥の文様が美しい重要文化財「玳皮盞(たいひさん)」など、鳥にちなんだ作品が並びます。花鳥画では、コレクションの中で最古の伝牧谿筆「蓮燕図」を筆頭に、狩野栄信「四季山水図」などのほか、国宝の雪松図屏風や重要文化財の日月松鶴図屏風などを紹介。特に、高遂が蒐集した精密な写生図が見事な渡辺始興筆「鳥類真写図巻」は、17mを超える規模ながら全図が公開され、要注目です。源g筆「東都手遊図」など、玩具の鳥を描いたものもあります。工芸品では、柴田是真作「稲菊蒔絵鶴卵盃」などが展示されます。三井家の人々が描いた「長尾鶏図」や「梅花金鶏鳥図」なども展観できます。

東都手遊図 1幅 源g 筆 江戸時代・天明6年(1786) 浅野家旧蔵
色絵鶏香合 仁清 作江戸時代・17世紀 北三井家旧蔵
鳥類真写図巻 1巻 渡辺始興 筆(部分) 江戸時代・18世紀 新町三井家旧蔵
国宝 雪松図屏風 6曲1双 円山応挙 筆(左隻) 江戸時代・18世紀 北三井家 旧蔵 展示:1月4日(木)〜2月4日(日)
開催概要
展覧会名 国宝 雪松図と花鳥 ―美術館でバードウォッチング―
会期 2017年12月9日(土) 〜 2018年2月4日(日)
休館日 月曜日(ただし12月25日、1月8日、1月29日は開館)、
12月28日(木)〜1月3日(水)、1月9日(火)、1月28日(日)
時間 10:00〜17:00
※入館は各閉館時間の30分前まで
会場 三井記念美術館
中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F 
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 1,000円、高大生 500円
公式サイト http://www.mitsui-museum.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2017年11月更新