特別展「人体 ー神秘への挑戦ー」

ルネサンス時代から連綿と続く人体研究。その歴史と最新の動き

アンドレアス・ヴェサリウス『ファブリカ』初版本 1543年 広島経済大学所蔵 レオナルド・ダ・ヴィンチ「解剖手稿」より頭部断面、脳と眼の結びつき部分 1490-92年頃 ウィンザー城王室コレクション所蔵 Royal Collection Trust/© Her Majesty Queen Elizabeth II 2018

14〜15世紀、ルネサンス以降の人体研究の歴史を辿りながら、その構造や機能を紐解き、脳の構造や最先端の研究も網羅しつつ展観する壮大な企画展です。

人体への理解は、進化の過程で捉えられたり、機械になぞらえて構造と機能の関係性を説いたり、顕微鏡の発明や技術の進歩から新たな事実が明らかになったりと、科学の発展とともに多様な解釈をされてきました。ルネサンス時代、現代では当たり前となった解剖が浸透し、解剖学の教科書なども登場。イタリアの都市を中心に解剖に基づく、人体構造への理解が進みます。19世紀には、ゴルジやカハールといった脳を研究する第一人者が現れて、人類を最も特徴付けている脳の構造についても飛躍的に解明が進みました。

本展では、ルネサンスから現代までの人体構造における探求の歴史を辿るとともに、特に重要な脳の構造と機能、分子や原子レベルで理解されるようになった最新の研究成果まで、資料や映像をもとに解説します。
 人体構造の研究の歴史をテーマにしたエリアでは、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの人体解剖図、解剖学者ヴェサリウスの解剖図譜『ファブリカ』初版本などが登場。
 脳をテーマにしたエリアでは、新潟大学脳研究所に保存されているアインシュタインの脳切片、19世紀末にイタリアのカミッロ・ゴルジが唱えた“網状説”を示した模型、国内に4体しかない紙粘土でできた教育用の精密模型「キンストレーキ」などが並びます。
 現代の最先端の研究をテーマにしたエリアでは、次世代シークエンサと呼ばれるDNA配列の読み取り装置によって、およそ3800年前の縄文人の顔相を復元したイメージ図を展示。また、生きたままの体内を色鮮やかに映しだす蛍光顕微鏡、超ミクロの世界を立体的に捉える電子顕微鏡などを用いて撮影した、4Kによる体内世界も紹介されます。
 人体を理解するために、昔の研究者たちが行ってきた努力、分子や原子レベルで理解されるようになった最先端の研究などについて、広く知識を深められる内容となっています。

「キンストレーキ」(男性)19世紀 金沢大学医学部記念館所蔵
「脳の神経線維模型」  1893-1910年頃 ブールハーフェ博物館所蔵	©Rijksmuseum Boerhaave, Leiden V25313
腎臓の糸球体	©甲賀大輔・旭川医科大学/日立ハイテクノロジーズ/NHK	※画像はラットで撮影。白黒画像にイメージで色を付けています。
開催概要
展覧会名 特別展「人体 ー神秘への挑戦ー」
会期 2018年3月13日(火) 〜 6月17日(日)
休館日 月曜日
※ただし3月26日(月)、4月2日(月)、4月30日(月・振替休日)、6月11日(月)は開館
時間 9:00〜17:00
※金・土曜日および、4月29日(日)・30日(月・振替休日)、5月3日(木・祝)は20:00まで
※5月1日(火)・2日(水)・6日(日)は18:00まで
※入館は各閉館時刻の30分前まで
会場 国立科学博物館
台東区上野公園7-20 
入場料 一般・大学生 1,600円、小中高生 600円
公式サイト https://www.kahaku.go.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2018年3月更新