仏教美術、絵画、工芸、近代洋画まで、日本美術史を彩る名作が一挙集結!
時代を代表する人物ゆかりの品、渡来した作品から影響を受けた巨匠の逸品など、さまざまなドラマをもって生まれる名作。仏教美術、絵画、工芸、近代洋画まで名作をずらりと並べることで見えてくる“つながり”を探る華やかな企画展です。岡倉天心、高橋健三らによって1889(明治22)年に創刊され、現在もその存在と権威が海外にまで知られている、現在も発行を続けている美術雑誌としては世界最古の『國華(こっか)』の創刊130周年を記念して開催されます。
近年の日本美術の人気によって、国宝や秘仏といった特別なものに加えて、作家の思想や作品背景にまで人々の興味が向けられるようになってきました。日本美術史の名作を集めることで、日本美術の「入門編」として一層のファンを増やすだけでなく、作品背景といった一歩踏み込んだ鑑賞の「ヒント」がつかめます。
本展では、4つの章に分けて、祈り、雪舟や宗達などの巨匠、伊勢物語、山水、花鳥、人物などの12のテーマで名作を紹介します。第1章「祈りをつなぐ」では、奈良・平安時代にはじまる仏像、仏画、説話画を展示。重要文化財「伝薬師如来立像」、国宝「普賢菩薩騎象像」などが並びます。第2章「巨匠のつながり」では、雪舟等楊筆の重要文化財「四季花鳥図屛風」、俵屋宗達筆「扇面貼交屛風」、伊藤若冲筆「雪梅雄鶏図」など、3人の巨匠の創作のプロセスに迫ります。第3章「古典文学につながる」では、『伊勢物語』や『源氏物語』の名場面をモチーフにした「伊勢物語図屛風」、国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」、「夕顔蒔絵大鼓胴」などが登場。第4章「つながるモチーフ/イメージ」では、すでにある名作の型や技法を継承しつつ、新たな解釈や手法を考案してきた“つながり”に注目。長谷川等伯筆の国宝「松林図屛風」、能阿弥筆の重要文化財「蓮図」、菱川師宣筆「見返り美人図」、岸田劉生筆の重要文化財「道路と土手と塀(切通之写生)」など、近代の洋画まで含めた幅広い名作をまとめて展観します。
どのようなつながりで名作が生まれたか、巨匠はどんなものや人とつながって名作を生み出したのか、約130件から隠れた流れが見えてくることでしょう。
展覧会名 | 創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年 特別展「名作誕生―つながる日本美術」 |
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会期 | 2018年4月13日(金) 〜 5月27日(日) ※会期中、展示替えあり 前期展示:4月13日(金) 〜 5月6日(日) 後期展示:5月8日(火) 〜 5月27日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし4月30日は開館) |
時間 | 9:30〜17:00(金曜・土曜は21:00まで、日曜・祝日は18:00まで) ※入館は各閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京国立博物館 平成館 台東区上野公園13-9 >> 会場の紹介記事はこちら |
観覧料 | 一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円、中学生以下無料 |
公式サイト | https://www.tnm.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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