伝統が息づく漆器の歴史、装飾、技法を分かりやすく解説
金粉を施した日本を代表する工芸品である蒔絵、中国や朝鮮半島で螺鈿、彫漆、存星などの技法で作られた唐物漆器など、「漆器」に注目し、その歴史や装飾、技法について作品を展観しながら解説する企画展です。2016年の「はじめての古美術鑑賞」、2017年の「はじめての古美術観賞―紙の装飾」に続く、3回目となります。
縄文時代から土器に朱色の漆を塗るなど、人々の生活の道具の塗料として根付いてきた漆。奈良時代には中国から装飾を施した漆器が伝わり、その影響を受けて日本独自の蒔絵といわれる装飾漆器が生まれました。室町時代になると、中国や朝鮮半島から螺鈿、彫漆、存星など、多様な技法で作られた唐物漆器が入ってきて珍重されます。高度な技術と工数が多い漆器ですが、陶磁器よりも割れにくく、広く日常に使われていました。
本展では、日本と東アジアの漆器作品を技法ごとにまとめて展観。重要文化財《春日山蒔絵硯箱》は、足利義政の愛蔵品。蓋の表に満月に照らされた秋野の風景を、空は金粉をまばらに撒いた
展覧会名 | 企画展 「はじめての古美術鑑賞−漆の装飾と技法−」 |
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会期 | 2018年5月24日(木) 〜 7月8日(日) |
休館日 | 月曜日 |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 根津美術館 港区南青山6-5-1 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,100円、高大生 800円 |
公式サイト | http://www.nezu-muse.or.jp/ |
問合せ | 03-3400-2536 |
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