歴史あるチャリティー絵画展! 今回は虎や猫など動物が大集合
1994年以来、毎年開催しているチャリティーイベント「秘蔵の名品 アートコレクション展」。24回目となる今年は、「動物たちの息吹」をテーマに、35の企業、美術館、団体、個人からコレクションを拝借。普段は公開されない名画70作品が集います。
同チャリティーは「ホテルの持つ社会性、公共性に着目し、社会に還元する文化活動」を行うメセナ活動の一環として、企業文化交流委員会が主催。毎年、ホテルオークラ東京にて実施されてきました。趣旨に賛同した企業、美術館、個人収集家のコレクションから、テーマに合わせて作品を借りて公開。純益は、日本赤十字社、NHK厚生文化事業団、一般社団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル、Hotel Okura Tokyo Cultural Fund(※)を通じて寄付されています。
本展では、ホテルオークラ東京が建つ、港区虎ノ門に因んで虎を筆頭に動物を描いた作品が多数並びます。
「第1章 田園のなかの動物」では、風景の中に溶け込む動物たちを紹介。ヘルブラント・ファン・デン・エークハウト《ユノ、ユピテル、そして牛に変身させられたイオ》や、ダーフィット・テニールス一世周辺の画家に帰属《ノアの泥酔》などが展示されます。
「第2章 動物画の魅力」では、江戸時代や明治時代に描かれた動物画をクローズアップ。中でも二条城や内裏にも作品を揮毫した岸竹堂《猛虎図屏風》、咆哮する虎を描いた山本芳翠《猛虎一声》、京都画壇を代表する竹内栖鳳《虎》、貴重な肉筆画でなかなか公開されない葛飾北斎《武松候虎の図》など、虎の名作が7点集い、迫力ある世界が楽しめます。また、重要文化財《黒き猫》の前後に制作された菱田春草《黒猫》、《柿に猫》や、愛猫家として知られる藤田嗣治《猫》など、猫の本質をとらえた作品。丸みのあるフォルムがかわいい円山応挙《十二支図の内 菊狗子》など、犬の作品も並びます。
「3章 花鳥繚乱」では、竹内栖鳳の弟子である石崎光瑤《孔雀》など、色鮮やかな鳥たちの多彩な花鳥画が展示されます。細かな表現から大胆な描写まで幅広くそろい、一場面の脇役、主役として表情豊かに、鳥類は躍動感のある姿でなど、常に人の営みの傍らに寄り添っていた動物たちを題材とする多彩な表現が楽しめます。普段は非公開の名品や宮内庁所蔵の作品が楽しめる貴重な機会となります。
※ホテルオークラ東京が設立した芸術・文化支援ファンド
展覧会名 | チャリティーイベント 『第24回 秘蔵の名品 アートコレクション展』 動物たちの息吹 |
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会期 | 2018年7月30日(月) 〜 8月23日(木) |
休館日 | 会期中無休 |
時間 | 10:00〜17:30(初日のみ12:00〜) ※入場は閉場の30分前まで |
会場 | アスコットホール 港区虎ノ門2-10-4 ホテルオークラ東京 B2F |
入場料 | 一般 1,300円、高大生 1,000円 |
公式サイト | http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/events/art/ |
問合せ | 03-3505-6110 (月〜金 9:00〜17:00/祝日を除く) |
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