没後160年記念 歌川広重

13年ぶりの大回顧展!風景画から戯画まで画業の全貌を展観

日本各地の風景を描いた浮世絵師、歌川広重(1797〜1858)。没後160年を記念した2回の企画展の第2弾です。世界的に知られる「東海道五拾三次之内」や「名所江戸百景」などの代表作のほか、美人画や花鳥画といった異なるジャンルも含め、画業の全貌に迫ります。

子どもの頃から絵が上手で、15歳で歌川豊広に入門。1812(文化9)年、師の許可のもと、広重と名乗るようになります。初めの頃は美人画や役者絵などを描きますが、次第に風景画に傾注していきます。1833〜36(天保4〜7)年頃に「東海道五拾三次之内」を発表し、風景絵師として不動の人気を確立。晩年には、もう一つの代表作として知られる「名所江戸百景」を制作しました。

本展では、「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」(後期展示)や「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」(前期展示)、「月に雁」(前期展示)などの代表作、海外から輸入したベロ藍という絵の具を用いて夜空と川を描き、美しい“広重ブルー”の世界を演出した「東海道五拾三次之内 沼津 黄昏図」(前期展示)、構図や叙情豊かな景色が楽しめる「東都名所 高輪之明月」(前期展示)や「木曽海道六拾九次之内 三拾貳 洗馬」(後期展示)などが一堂に集結。美人画「雪月花の内 月の夕部」(前期展示)や、静物画のような「鯛 鯉 鰹」(後期展示)などの作品が並びます。
 10月に行われるハロウィンのように、江戸時代の人々が仮装を楽しんだ様子を描いた「東都名所 高輪廿六夜待遊興之図」(後期展示)も紹介。旧暦7月26日の夜、月の出を拝む“二十六夜待ち”という江戸時代の行事を描いた作品で、素人たちが即興で踊りや芝居をする「俄(にわか)」というグループが仮装しています。作品の中では、タコの着ぐるみを着ている男性や、屋台も並び、楽しい宴会の様子が伝わってきます。
 同館のコレクションの中で最大点数を誇る広重作品の中から、風景以外の作品も含めた200点以上の選りすぐりの名作が公開される、太田記念美術館では13年ぶりとなる大回顧展です。

歌川広重「月に雁」(太田記念美術館蔵)前期
歌川広重「名所江戸百景  大はしあたけの夕立」(太田記念美術館蔵)前期
歌川広重「東海道五拾三次之内  沼津  黄昏図」(太田記念美術館蔵)前期
歌川広重「東海道五拾三次之内  庄野  白雨」(太田記念美術館蔵)後期

開催概要
展覧会名 没後160年記念 歌川広重
会期 2018年9月1日(土) 〜 10月28日(日)
※前後期で全点展示替え
前期:9月1日(土) 〜 24日(月・祝)
後期:9月29日(土) 〜 10月28日(日)
休館日 9月3日(月)、10日(月)、18日(火)、25日(火)〜28日(金)、
10月1日(月)、9日(火)、15日(月)、22日(月)
時間 10:30〜17:30 ※入館は閉館時間の30分前まで
会場 太田記念美術館
渋谷区神宮前1-10-10
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 1,000円、高大生 700円
公式サイト http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2018年8月更新