ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR

爆笑、失笑、微笑、苦笑?
地球上に存在するあらゆる「ユーモア」を集めたら…

  • 2019/03/15
  • イベント
  • アート

人間の笑いは、どこから来るのか。ユーモアの本質とはどこにあるのだろうか。あまねく地球上に存在するすべてのユーモアの源泉を集めてみたい――そんな純粋な探求心をデザインの場に持ち寄る企画展が開催。展覧会ディレクターには、世界中を旅しながら、各地で様々な人々やモノたちに出会ってきたアートディレクター・浅葉克己を迎える。

長野オリンピック公式ポスターなど、日本の広告史に残る数多くの名作ポスター、コマーシャルを制作してきた浅葉。グラフィックデザインを通して人々を楽しませ続けてきた彼にとって「ユーモア」とは、コミュニケーションにおける最も大切な感性のひとつだという。本展では、その活動のインスピレーションのもととなっている、国内外から集めた資料やファウンド・オブジェとともに、浅葉がそのセンスにおいてユーモアのシンパシーを感じているデザイナーやアーティストの作品が一堂に会する。
 独特の映像・イラストレーションセンスで、90歳になる現在もチャレンジングなアニメーション作品をつくるクリヨウジ(久里洋二)、40年以上も『週刊文春』の表紙絵を担当し、見る者をほっこり笑顔にする和田誠、単純な形態とシニカルなデザインで“日本のエッシャー”とも呼ばれる福田繁雄と、日本を代表するアーティストが続々と参加。また、海外からの出品作家には、ディーン・プール(ニュージーランド)、トミー・リー(香港)、スタンリー・ウォン(香港)、ジャンピン・ヘ(中国・ドイツ)、ロン・アラッド(イギリス)と名だたる面々が並ぶ。そして、浅葉克己の作品からは、年賀状10 年分、自身が50年間撮りためたパノラマカメラの写真などが出展。娘・浅葉春の陶芸作品まで並ぶ。

巨大な立体作品から不可解なモノまで、それぞれが共鳴し合い(あるいは不協和音を奏で)、時間も場所も言葉も意味も超えた、訳のわからぬ“何か”を発し始める展示空間。小さな笑い、大きな笑い、爆笑、失笑、艶笑、冷笑、微笑、苦笑…。ひとつひとつを拾いだしユーモアを集結させたとき、コミュニケーションの本質が見えるはずだ。

  1. 福田繁雄「アンダーグランドピアノ」1984年
    福田繁雄
    「アンダーグランドピアノ」
    1984年
  2. ディーン・プール「Fingers」2018年
    ディーン・プール
    「Fingers」
    2018年
  3. 日比野克彦「種は船 Y150丸」2008年(左)、「種は船 横トリ丸」2008年(右)
    日比野克彦
    「種は船 Y150丸」2008年(左)、
    「種は船 横トリ丸」2008年(右)
  4. クリヨウジ(久里洋二)「LOVE」1963年
    クリヨウジ(久里洋二)
    「LOVE」
    1963年
  5. 上野真未「巨豚がキョトン」2018年
    上野真未
    「巨豚がキョトン」
    2018年
  6. ダミアン・プーラン「People Power」2018年
    ダミアン・プーラン
    「People Power」
    2018年

開催概要

展覧会名 ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR
会期 2019年3月15日(金) 〜 6月30日(日)
休館日 火曜日(ただし4月30日は開館)
時間 10:00〜19:00
※「六本木アートナイト2019」開催に伴い、5月25日(土)は23:00まで
※入場は閉館時間の30分前まで
会場 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
入場料 一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料
公式サイト http://www.2121designsight.jp
問合せ 03-3475-2121

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