虫展 ―デザインのお手本―

こんな身近にデザインのお手本が!虫から学ぶ創造の可能性

自然を映し出す存在である、虫。私たちの身近にいながら、実はそのほとんどの生態はわかっていない。虫の色、質感、構造、また習性には、想像をはるかに超える未知の世界が広がっており、人類よりもずっと長い歴史のなかで進化を続けてきた多様な虫の姿からは、さまざまな創造の可能性が浮かび上がってくる。本展は、展覧会ディレクターにグラフィックデザイナーの佐藤卓、企画監修に虫好きとしても知られる解剖学者の養老孟司を迎え、知れば知るほど不思議な虫たちをお手本ととらえて様々な角度から考察し、デザインの新たな一面を探る。

人類史を約20万年としても、虫は何億年という単位の永い間この地球上で繁殖し、激変する環境の中で多様に進化してきた。そしてまだまだ人類が出会っていない虫も多く存在すると言われている。ところが、彼らは人類の大先輩であるにもかかわらず、“いてはいけない”存在として駆除され、大人はよく見ようともしない。そんな状況に疑問を呈し、虫を先生に人類が生き延びるヒントを学び、見れば見るほど不思議なその構造をデザインのお手本にしようじゃないか、と提案するのが佐藤卓氏と養老孟司氏だ。

会場では、デザイナー、建築家、構造家、アーティストたちが、虫から着想を得たさまざまな作品を展示。小さな身体を支える骨格を人工物に当てはめてみたり、翅(はね)を上手にしまう仕組みをロボットに応用してみたり、幼虫がつくり出す巣の構造を建築に当てはめてみたり…。一つの虫をじっくり観察すると、その口、目、脚から驚くような工夫が見つかり、デザインのヒントが自然界に溢れていることに気づくはずだ。また、人間が虫と関わってきた中でつけた名前には面白いルールがあることも分かる。

クリエイターが、そして訪れる一人ひとりが、虫の多様性や人間との関係性を通して、デザインの新たな一面を虫から学ぶ機会となるだろう。

鈴木啓太「道具の標本箱」(イメージ)
隈研吾建築都市設計事務所+江尻憲泰 新作イメージ
岡 篤郎+小林真大「MAO MOTH LAOS」(イメージ)
隈研吾建築都市設計事務所+アラン・バーデン 新作イメージ
水江未来「inside the cocoon」(イメージ)
村山 誠「Curculio robustus - dorsal, ventral view」(イメージ)
開催概要
展覧会名 虫展 ―デザインのお手本―
会期 2019年7月19日(金) 〜 11月4日(月・祝)
休館日 火曜日(ただし10月22日は開館)
時間 10:00〜19:00
※入場は閉館時間の30分前まで
会場 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
入場料 一般 1,200円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料
公式サイト http://www.2121designsight.jp
問合せ 03-3475-2121
2019年7月更新