琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術

江戸の琳派と、ヨーロッパの印象派
大都市ならではの洗練された美意識の到達点を比較

アーティゾン美術館のコレクションの核となる印象派の名画と、初公開となる琳派作品を軸に、東西の美術を「都市文化」というキーワードで再考する画期的な展覧会。

琳派は、17世紀初めの俵屋宗達、18世紀初めの尾形光琳らによって、日本の都であった京都の町人文化として生まれ、19世紀初めに酒井抱一や鈴木其一らによって、将軍お膝元の江戸に引き継がれた、装飾的な美感を核として発展した都市の美術である。一方、印象派は、19世紀後半のフランス・パリを中心に、マネやモネ、ドガやルノワール、セザンヌらによって、日常的な経験を通して受ける印象や市民生活の喜びを率直に表現する、新しく起こったヨーロッパの近代美術だ。
 本展は、日本とヨーロッパ、東西の都市文化が生んだ天才画家たちの作品を通して、大都市ならではの洗練された美意識の到達点を比較しつつ見渡そうとする、新たな試みとなる。コレクションの核となる印象派の名画と、初公開となる琳派作品を軸に、国内の寺院、美術館、博物館から代表的な作品を加えた、国宝2点、重要文化財7点を含む約100点の作品で構成される。

見どころは、アーティゾン美術館の前身であるブリヂストン美術館が建て替えのために休館した2015年以降に加わった新収蔵作品の中から、尾形光琳《孔雀立葵図屛風》(重要文化財)を含む12点の初公開。また、俵屋宗達《風神雷神図屛風》(国宝)を始めとする日本美術史上に輝く名作も、国内の寺院、美術館、博物館から集結する。
 そして、これまで日本とヨーロッパの美術を比較するときに多かった、ジャポニスムの視点での紹介ではなく、「都市文化」に注目することで、大都市ならではの洗練された美意識を比較できるのも興味深い。

琳派、印象派の両ファンが楽しめる豪華なラインナップで、東西都市文化が生んだ美術の粋を堪能したい。

尾形光琳《孔雀立葵図屛風》江戸時代 18世紀 石橋財団アーティゾン美術館蔵(重要文化財)
《Dream Hunting Grounds》「ハンターギャザラー」展示風景 2018 年 秋田県立近代美術館

俵屋宗達《風神雷神図屛風》江戸時代 17世紀 建仁寺蔵(国宝)  後期展示
カミーユ・ピサロ《ポン=ヌフ》 1902年 公益財団法人ひろしま美術館蔵
開催概要
展覧会名 琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術
会期 2020年11月14日(土)〜2021年1月24日(日)
※会期中、展示替えあり
前期:11月14日(土)〜12月20日(日)
後期:12月22日(火)〜2021年1月24日(日)
休館日 月曜日(11月23日、2021年1月11日は開館)、11月24日(火)、12月28日(月)〜2021年1月4日(月)、1月12日(火)
時間 10:00〜18:00
※入館は閉館の30分前まで
会場 アーティゾン美術館
中央区京橋1-7-2
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入館料 【ウェブ予約チケット】
一般 1,700円、高大専門生 無料(要予約)、中学生以下 無料(予約不要)
※日時指定予約制
※当日チケット: ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ窓口で販売
※詳細は公式サイトのチケット情報をご覧ください
公式サイト https://www.artizon.museum/
問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
2020年11月12日更新