特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」

展覧会史上初となる全画面の全期間展示。鳥獣戯画のすべてがここに!

国宝「鳥獣戯画」とは、擬人化した動物たちや人びとの営みを墨一色で躍動的に描いた作品で、誰もが知っている日本絵画史上最も有名な作品の一つともいえる。
 これまでの展覧会では、会期中に巻き替えが実施されていたが、本展では展覧会史上初めて、甲・乙・丙・丁全4巻の計44メートルを超す全場面を、会期中通期で一挙公開。普段はできない、一度の鑑賞で各巻を横断的に見比べることができるのが醍醐味だ。よく似通った甲巻と丙巻の擬人化された兎、猿、蛙はもちろんのこと、乙巻と丙巻の鶏や犬、乙巻と丁巻の馬や牛といった動物を見比べてみると、各巻の線の違いがよく分かる。その他、甲巻と丁巻の法会の場面、丙巻と丁巻の験競げんくらべといった人間と動物が同じ行動をしている場面を比較してみるなど、楽しみ方は無限大。
 加えて、かつて4巻から分かれた断簡、さらに原本ではすでに失われた場面を留める模本の数々も集結。まさに“鳥獣戯画のすべて”を堪能できる、またとない機会となる。

また、「鳥獣戯画」が伝わった京都の高山寺が誇る文化財も紹介。創建は奈良時代といわれ、鎌倉時代初期に明恵上人が後鳥羽上皇より寺域を賜り、寺を華厳宗の道場として再興した高山寺。学問寺として発展し、いまも貴重な文化財が伝来している。2018年9月の台風で境内では200本以上の大木が倒れ、建物が損壊、地盤が崩落するなど大きな被害を受け、現在も全力で復旧工事が進められている。本展では、「秘仏」として普段は公開されていない重要文化財「明恵上人坐像」が28年ぶりに寺外で公開されるほか、明恵ゆかりの品々も出品される。

展覧会史上初となる圧巻の景色を体感しながら、鳥獣戯画の生き生きとした世界を堪能したい。

国宝 鳥獣戯画 甲巻(部分) 平安時代 12世紀 京都・高山寺 通期
国宝 鳥獣戯画 乙巻(部分) 平安時代 12世紀 京都・高山寺 通期
国宝 鳥獣戯画 丙巻(部分) 平安〜鎌倉時代 12〜13世紀 京都・高山寺 通期
国宝 鳥獣戯画 丁巻(部分) 鎌倉時代 13世紀 京都・高山寺 通期

開催概要
展覧会名 特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」
会期 2021年4月13日(火)〜5月30日(日)
※会期中、展示替えあり
前期:4月13日(火)〜5月9日(日)
後期:5月11日(火)〜5月30日(日)
休館日 月曜日(ただし5月3日は開館)
時間 9:00〜19:00
※入館は閉館時間の1時間前まで
会場 東京国立博物館 平成館
台東区上野公園13-9
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観覧料 一般 2,000円、大学生 1,200円、高校生 900円、中学生以下無料
※事前予約制
※詳細はこちらをご覧ください
公式サイト https://chojugiga2020.exhibit.jp/
問合せ 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2021年4月8日更新