画狂絵師・葛飾北斎の魅力を詰め込んだ“北斎づくし”展
高精細デジタル画像を活用したダイナミックな展示空間に期待
20歳で浮世絵師としてデビューしてから90歳で没するまでの70年間、常に挑戦を続けて森羅万象を描き抜こうとした画狂絵師・葛飾北斎(1760〜1849)。その生誕260年を記念し、代表作である『北斎漫画』、《冨嶽三十六景》、『富嶽百景』の全頁・全点・全図が一堂に会する特別展が東京ミッドタウン・ホールで開催される。
今回の展示では、北斎をリスペクトする豪華メンバーが集結。世界一の北斎漫画コレクターである浦上満の全面協力により、江戸の風俗、職人の作業の様子を始めとして、動植物、風景、建築、人物、故事から妖怪に至るまで生き生きと描かれた絵手本『北斎漫画(初編〜15編)』全883頁、富士山を主題として描かれた大判錦絵の風景画揃物《冨嶽三十六景》全46点、そして、四季折々の富士山の姿を描いた北斎絵本の最高傑作『富嶽百景(初編〜3編)』全102図を、通期で展示するという前代未聞の試みに挑戦。
さらに、 2014年にグランパレ(仏・パリ)の「北斎展」会場デザインを手掛け、国際的な注目を集める建築家の田根剛、『北斎漫画』(青幻舎、2011年)の装丁も手掛けた鬼才アートディレクター・ブックデザイナーの祖父江慎らが展示空間を構築。その空間に『BRUTUS』の日本美術特集など、日本美術を主な領域とするライター・エディターの橋本麻里による編集、高精度な文化財デジタルアーカイブを得意とする凸版印刷の表現技術が加わり、世界で最も有名な日本の絵師・北斎が持つ過剰なほど多彩な側面のすべてと出会える、「北斎づくし」の空間が出現する。
和紙の繊維まではっきり確認できるほどの、高精細なデジタル画像を活用したダイナミックな展示を通して、江戸の情景や庶民の生活、動植物、空想など、森羅万象に生命を宿そうとした北斎の驚異の世界に没入しよう。
展覧会名 | 生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」 |
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会期 | 2021年7月22日(木・祝)〜9月17日(金) |
休館日 | 8月10日(火)・24日(火)、9月7日(火) |
時間 | 11:00〜19:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京ミッドタウン・ホール 港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン B1F |
入館料 | 一般 1,800円、大学・専門学生 1,200円、小中高生 900円 ※日時指定予約制 ※当日券は限定数のみ販売 ※詳細は公式サイトをご確認ください |
公式サイト | https://www.tokyo-midtown.com/jp/facilities/hall/ |
問合せ | 050-5542-8600 (ハローダイヤル)) |
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