奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスムト

シュルレアリスムを契機に出現したユニークな発想力 “奇想”をテーマにした、自由で斬新な作品群を総観

シュルレアリスムを契機に出現したユニークな発想力“奇想”をテーマに、自由で斬新な個性が遺憾なく発揮されたシュルレアリストたちの傑作の数々を幅広く展覧する企画展。

20世紀最大の芸術運動であったシュルレアリスムは芸術の枠を超えて、人々の意識の深層にまで影響力を及ぼした。革新的な意匠を生み出し、時代を先駆けようとする優れたクリエーターたちの表現は、時にシュルレアリスムの理念と重なり合うものであり、モードの世界にもシュルレアリスムに通底するような斬新なアイディアを垣間見ることができる。
 一方、シュルレアリストたちと親交のあったエルザ・スキャパレッリは、シュルレアリスムの潮流のなかで示された特異な感覚を、モードの世界に積極的に取り込んでいった。またシュルレアリストたちは、帽子や靴、手袋といったファッションアイテムを霊感の源として、絵画や写真、オブジェといった作品のなかに生かした。衣裳へのトロンプ・ルイユ(だまし絵)的なイラストの導入や、内側と外側の意識を反転させたようなデザイン等、シュルレアリスムを契機として出現したユニークな発想力は、まさに「奇想のモード」として今日にまで影響を与え続けている。

本展ではさらに、シュルレアリスムの感性に通ずるような作品群にも注目し、現代の私たちからみた<奇想>をテーマに、16世紀の歴史的なファッションプレートからコンテンポラリーアートに至るまでを、幅広く展覧する。また、シュルレアリストの感性を持ち合わせた日本人デザイナーたちについても紹介する。
 シュルレアリスムがモードに与えた影響をひとつの視座としながら、その自由な創造力と発想によって、モードの世界にセンセーションをもたらした美の表現に迫ろうとするものだ。

エルザ・スキャパレッリ《イヴニング・ケープ》1938年、京都服飾文化研究財団蔵、広川泰士撮影
ライチョウの足のブローチ、スコットランドWBS (Ward Brothers) 工房、1953年、アクセサリーミュージアム蔵
コルセット、1880年頃 イギリス、神戸ファッション美術館蔵
マルタン・マルジェラ《ネックレス》2006年、京都服飾文化研究財団蔵、京都服飾文化研究財団撮影
ハリー・ゴードン《ポスター・ドレス》1968年頃、京都服飾文化研究財団蔵、畠山崇撮影
マルタン・マルジェラ《ドレス》2006年、京都服飾文化研究財団蔵、京都服飾文化研究財団撮影
串野真也《LUNG-TSHUP-TA》2009年、作家蔵
開催概要
展覧会名 奇想のモード
装うことへの狂気、またはシュルレアリスム
会期 2022年1月15日(土)〜4月10日(日)
休館日 月曜日(ただし3月21日は開館)、3月22日(火)
時間 10:00〜18:00
※展示室入場は閉館時間の30分前まで
会場 東京都庭園美術館(本館+新館)
港区白金台5-21-9
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観覧料 一般 1,400円、大学生・専門学校生 1,120円、中高生・65歳以上 700円、小学生以下無料
※事前予約推奨
※詳細は公式サイトをご確認下さい
公式サイト https://www.teien-art-museum.ne.jp/
問合せ 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2021年12月21日更新