ワタリウム美術館のコレクションで楽しむ、未知のヴィジョンへの視覚体験
ワタリウム美術館のコレクション作品から、アーティストたちの作品を通し、視覚体験を楽しんでもらおうと企画された「視覚トリップ」展が開催。
コロナ禍で、ただ2年の間に、誰かと実際に会うことは、特別なことになってしまった。何かとの出会いはモニターの画面越しにもたらされる。画面越しの出会いでは、視覚に依るところが増し、触覚や嗅覚などは無力のようだ。共有されつづける画面により、視覚は個人の感覚である以上に、他者と共有する感覚となった。自分と他者を意識するともなく、もはや自分の体験と他者の体験、自分の感情と他者の感情は混在し、その区別さえ難しい。それでも花は美しく咲き、枯れ、その花の美しさを感じているのは、花をみつめているあなた自身である。
本展では、アンディ・ウォーホルの初めてのドローイング集《サムという名の25匹の猫と青い子猫ちゃん》、ナムジュン・パイクが描いた、笑っているテレビ、泣いているテレビのドローイングや、1984年、ヨーゼフ・ボイスが東京で描いた黒板ドローイング《コンティニュイティ(連続性)》など、14人のドローイングやペインティング作品計160点を展示。さらに、ゲストアーティストとして、さわひらきの映像作品《/home》《/home (absent room)》と新作ドローイングも登場する。
アーティストたちが描くドローイングの線は、私たちがみつめているとき、未知のヴィジョンへの補助線となる。ドローイングとの出会いは、道を歩くようなこと。自分の歩幅で、自分のスピードで、未知の場所へと向う。
視覚トリップは、身体感覚をともなう。川の向うの花をジッーと目を細めてみつめる、目前の花の絵をパっと目をみひらき凝視する。そのとき、あなたの目は花のように美しい表情をもつ。
展覧会名 | アイラブアート16 視覚トリップ展 ウォーホル、パイク、ボイス 15人のドローイングを中心に |
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会期 | 2022年1月22日(土)〜5月15日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし3月21日は開館) |
時間 | 11:00〜19:00 |
会場 | ワタリウム美術館 渋谷区神宮前3-7-6 |
観覧料 | 一般 1,200円、学生(25歳以下)・高校生・70歳以上・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳お持ちの方、および介助者(1名まで) 1,000円 |
公式サイト | http://www.watarium.co.jp |
問合せ | 03-3402-3001 |
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