楳図かずお大美術展

楳図かずおの先見性、幻視的なビジョンを体感できる大美術展
27年ぶりの新作を101点の連作絵画として初公開!

  • 2022/01/24
  • イベント
  • アート

長きにわたり歴史に名を刻む傑出したマンガ作品を多く世に送り出した楳図かずお。彼の作品にはマンガという既存の分野だけでは語りきることができない先見的な世界観、幻視的なビジョンが至るところに発揮されている。その世界観を存分に堪能できる展覧会、その名も「楳図かずお大美術展」が開催。

本展では、地球規模の気候変動や自然災害の多発による人新世の到来、AIやロボット工学が暗示するシンギュラリティの予感、さらには人が神の領域に立ち入る遺伝子工学やハイブリッド生命体の誕生など…驚くほど生々しく描かれた、楳図かずおの先見性に満ちた代表作『漂流教室』、『わたしは真悟』と『14歳』を掘り下げる。
 そして、楳図かずおが制作に4年の期間を費やした、27年ぶりの新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』の初公開は、本展の最大の目玉となる。1980年代に描かれた 『わたしは真悟』の続編であり、同時に時空を超えたそのパラレル・ビジョン(並行世界)でもある本作は、アクリル絵画による101点の連作という方式で展示される。生き生きとして目を見張らされる筆触や、きらびやかで吸い込まれるような色彩で表現されており、時系列に沿って展開される物語性を持つ点ではマンガに近い部分もあるが、マンガと違ってコマ割りはなく、一枚一枚が独立して鑑賞できるものとなっている。「かつて子どもだった私たちへ」40年の時を超え、楳図かずおが生み出した、あらたなシンゴの世界が出現する。
 さらに、エキソニモ、冨安由真、鴻池朋子の3組の現代アーティストが、楳図作品をテーマにインスタレーションを発表する。

アーティスト・楳図かずおはどうやって生まれたのか……?作品を通じて、何を伝えようとしているのか。漫画家の枠に収まらない“アーティスト・楳図かずお”の「大美術」を堪能したい。

  1. 楳図かずお
  2. ©楳図かずお
  3. 楳図かずお 《ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館》(一部) 2021年 アクリルガッシュ、紙 ©楳図かずお
  4. ©楳図かずお/小学館
  5. ©楳図かずお/小学館
  6. ©楳図かずお/小学館
  7. ©楳図かずお/小学館
  1. 楳図かずお
  2. ©楳図かずお
  3. 楳図かずお 《ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館》(一部) 2021年 アクリルガッシュ、紙 ©楳図かずお
  4. [4]〜[7] ©楳図かずお/小学館

開催概要

展覧会名 楳図かずお大美術展
会期 2022年1月28日(金)〜3月25日(金)
休館日 会期中無休
時間 10:00〜22:00
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー
港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階
観覧料 一般 2,200円、高大生 1,500円、4歳〜中学生 900円、65歳以上 1,800円
※日時指定制
公式サイト tcv.roppongihills.com
問合せ 03-6406-6652

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