TOTOギャラリー・間(南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F)
建築家であり、評論・教育活動、郊外ニュータウンの再生事業など、広く社会に開かれた活動を展開する藤村龍至(ふじむらりゅうじ)の個展が、TOTOギャラリー・間でスタート。
大学院時代から建築を学び始めた藤村は、その遅いキャリアを自覚的に補うように、一つの課題を一つの模型に反映し、それを繰り返すことで答えを導き出すという、独自の設計手法「超線形設計プロセス」を確立した。
その結果生み出される多数の模型が展示された3FのROOM_TLエリアには、建築展にありがちな竣工写真などは無く、スタートからゴールまでを膨大な模型のタイムラインで辿ることができる。
また、4FのROOM_DSに広がるサンゴ礁のような有機的な空間モデルも圧巻。こちらは、厚紙とハトメだけを使って人力で組み立てられたもので、“これからの現代の公共空間がいかなる構造を取りうるか”という問いに対する、藤村の現時点での答えだという。
藤村が「ちのかたち」と名付けたこれらのプロセスから、次代の建築の息吹きを感じ取れるはずだ。
会期は7月31日(火)〜9月30日(日)まで。月曜、8月11〜15日休。時間は11:00〜18:00。
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