KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY(西麻布2-7-5 ハウス西麻布5F)
ヴィジュアルアートや空間芸術を手がける小松敏宏(こまつとしひろ)の写真展が開催。タイトルの「ジャパニーズ・ハウス」は、小松が1997年より20年以上に渡って自身の拠点となる場所で撮り続けているシリーズで、東京では初の個展形式で発表される。
ギャラリー内には、家とその家に住まう家族をモデルに、住人の「顔」部分に彼らの居住する「家」をフォトモンタージュ/フォトコラージュした、シュールレアルな作品群が並ぶ。そこには、同じ種類の対象を被写体とした写真を集めることで、イメージ同士の差異や、複数のイメージの集積から見えてくるものを探ろうとする「タイポロジー(類型学)・フォトグラフィー」が意識されている。
日本では、「ウチの人」「ウチの者」と言うように、ウチという言葉はそこに住む人をも同時に表している。また、日本の家屋は海外のそれと比べかなりバラエティが多く、日本人のマイホームへの執着と願望の強さからも、ジャパニーズ・ハウスは家族の肖像そのものであると作家はとらえている。
人と家族、住まいと建築、そしてその周辺環境。20年以上に渡る時間軸のシリーズで、日本独特のトポフィリア(場所愛)を感じてみては。
【会期】1月25日(土)〜2月15日(土)
【休廊日】日月祝
【時間】13:00〜20:00(土曜12:00〜19:00)
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