世界最高水準の質と量で迫る!生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」

東京ミッドタウン・ホール(東京ミッドタウンB1F)

  • 2021/7/21(水)
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世界最高水準の質と量で迫る!生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」

 90歳で没する直前まで森羅万象を描き抜こうとした浮世絵師・葛飾北斎の、生誕260年を記念した特別展が7月22日に開幕。
 代表作である 『北斎漫画』、「冨嶽三十六景」、『富嶽百景』の全頁・全点・全図が一堂に会するという、これまでにないスケールで北斎の画業に迫る本展、作品が埋め尽くすような会場構成・デザインも見どころとなっている。

 最初に登場するのは、まるで「北斎漫画の森」ともいえる、全面『北斎漫画』だらけのエリア。全頁を同時に展示するために一挙に集められた約500冊の展示は圧巻。江戸の風俗、動植物、風景、建築、人物、故事から妖怪に至るまで、「北斎に描けないものはないのでは?」と感嘆する約3600図がズラリと並ぶ。各編の特徴や時代による変遷など、全編通しで見るからこそ納得できる解説も興味深い。
 さらに、世界的にも有名な《凱風快晴》や《神奈川沖浪裏》を含む「冨嶽三十六景」の展示や、展示作品の高精細アーカイブデータを用いた没入型シアターなどが続く。
 そして、最後に登場する、北斎絵本の最高傑作といわれる『富嶽百景』の展示室もかなり印象的。まるで劇画のように、大音響・大爆発の音や振動まで想像させる挿絵のオンパレードで、北斎のあまりの手数の多さに終始圧倒されっぱなしだ。

 世界一の北斎漫画コレクター・浦上満氏の全面協力により実現した、世界最高水準の“北斎づくし”の世界を堪能したい。

【会期】7月22日(木・祝)〜9月17日(金)
【休館日】8月10日(火)、8月24日(火)、9月7日(火)
【時間】11:00〜19:00(最終入場18:30)

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