港区界隈の個性派 博物館
インターメディアテク
“古いモノを新しく魅せる”リ・デザインの殿堂 JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」

今も昔も旅人の玄関口、東京駅。丸の内に面した東京中央郵便局舎は1931(昭和6)年に建てられた歴史あるビル。2013年にJPタワーに生まれ変わり、新たに日本郵便と東京大学総合研究博物館が共働で運営する博物館「インターメディアテク(IMT)」が現れた!

壁が丸ごとドアになった入口からしてユニーク。インフォメーション横の白いロビーには、マチカネワニの化石、竜とドクロの額縁が独特な東大最古の肖像画などが展示され、邸宅のような雰囲気。作品説明は壁に小さく掲示されており、美観を損なわない。
 常設展示エリアは、旧郵便局舎の木製床、東大で使われていた戦前木製什器を再利用。アンティークながら新しさも感じる独特の雰囲気が心地良い。セットでの展示は国内初というミイラと木棺、ペルーの墳墓から出土した南北アメリカ大陸最古の金製王冠、魚から動物までそろった骨格標本、動物の剥製、昆虫・貝・岩石標本、木製の人体内臓標本などが所狭しと陳列されている。その多彩ぶり綿密ぶりは収蔵庫のよう。アラ、カサゴ、イシダイなどの魚の骨は泳ぐように縦に展示され、18体の蛙の骨は1つのケースに密集、絶滅した巨大鳥エピオルニスとダチョウの骨格は並列展示と、見せ方にもインパクトがある。爆心500mから回収した被爆標本「長崎浦上天主堂の獅子頭」も見逃せない。1つひとつに思わず見入ってしまう。

3Fへ上ると、まず目に入るガラスで囲われた中に鳥の剥製が並ぶ収蔵展示エリア。紫、緑、黄色、赤とカラフルなアカコキンチョウ、1m以上の長い尾が垂れる土佐長尾鶏など、山階鳥類研究所のコレクションが一望できる。昭和天皇の旧蔵品も含まれているのも興味深い。
 隣は準常設展示エリア。2Fと同じようなレトロな雰囲気の中、20羽の鶏の剥製、ナナフシの標本、幕末の医療器具、マリの木琴やリュート、三角カムなどの工学模型、現代アート的な石膏で作られた幾何関数実体模型コレクションなど、明治から現代までのモノをランダムに楽しめる。

一般的な博物館とは違い、ふらりと訪れて心の赴くままに練り歩いてもどれかの展示物が何かしらのインパクトを放つ。蔵からお宝を見つけるような探検気分が、学生、ワーカー、女性グループ、老夫婦に至るまで多くの人をひきつけている。

    JPタワー学術文化総合ミュージアム
    「インターメディアテク」(丸ノ内)
  • 千代田区丸の内2-7-2 JPタワー2・3F [MAP]
  • 03-5777-8600(ハローダイヤル)
  • 入館無料
  • 11:00〜18:00/木・金11:00〜20:00
    (最終入館は閉館30分前まで)
  • 休館日
    月曜(休日の場合、翌火曜)、
    年末年始、施設整備日
  • 丸の内線「東京駅」直結
    JR「東京駅」徒歩1分
  • webサイト
入口
ホワイエ
2Fの常設展示スペース
レクチャーシアター「ACADEMIA」
2Fの奥にある企画展スペース

2013年11月取材/2013年12月更新