港区界隈の個性派 博物館
地下鉄博物館
触れて動かして学べる! 地下鉄のテーマパーク 地下鉄博物館

葛西駅の高架下にある「地下鉄博物館」。歴史や車両展示はもちろん、建設工事、防災対策、顧客サービスなど、地下鉄を取り巻くさまざまな事柄を実際に触れながら学べる、テーマパークのような博物館だ。鉄道ファンや家族連れを中心に、平日は約180人、週末の多い日は約1,000人が訪れる人気スポット。

入ってすぐに、日本最初の地下鉄1001号車と、丸ノ内線300形第1号の車両が登場。 その脇に“地下鉄の父”と讃えられる早川徳次の胸像がある。早川は、ロンドンの地下鉄を見てその必要性を痛感し、1927(昭和2)年に上野〜浅草間2.2kmを日本初の地下鉄として開通させた。
 日本初の地下鉄車両1001号車は、現代の豪華寝台列車のような落ち着いた雰囲気が漂う。当時の乗客をイメージした人形で実感もひとしお、離すと跳ね上がるリコ式のつり革も面白い。
 丸ノ内線車両も乗車可能。車体の下の機器類にも名称が付けられ、細かく説明されている。展示では、駅ごとの入鋏パンチ、ホームの係員が使う合図灯、測量器などのほか、東京メトロの前身「東京地下鉄道株式会社」のシンボルマークの元になったマンホールの蓋も。
 歴史コーナーを抜けると、地下鉄をつくるコーナーに。副都心線の建設で使ったトンネル掘削機「シールドマシン」の刃部分であるカッターディスクや、各路線の深さと高低差を表した「副都心線 池袋〜渋谷間 沿線地形模型」など、乗っている時には気付かない地下鉄の裏側が見える。アンダーグラウンド3Dシアターでは、トンネル工事から実際に電車が走るまでの一連の工程を3D映像で解説。終電後に保守作業要員の輸送や器材を運搬する軌道モーターカー、トンネル工事で使うシールドジャッキ、パンタグラフなど、実物展示が多いうえ、模型展示もボタンで一部が動いたり、解説が流れ、敬遠しがちな技術面もスルッと頭に入ってくる。

一番奥に広がるのは、シミュレーターや巨大ジオラマなどがあるプレイランドコーナー。小学生以上が体験できる千代田線シミュレーターは揺れも再現されていて、アトラクションのよう。画面のみの銀座線、有楽町線、東西線も本格的なもので、時速60〜100kmで走行し、勾配によるスピード調整が難しい。元運転士のOBがそれぞれに一人ずつ付いて、操作方法や運転のコツを丁寧に教えてくれる。リアル感があり、何度もやりたくなるのも納得の楽しさ。休日は1駅で交代のため、混雑していてもそれほど並ばないのも魅力だ。

子ども向けには、コンプリートすると記念品がもらえるクイズ形式の探検ノートをミュージアムショップで販売しているほか、大型連休には模型電車を走らせるイベントなどを開催。楽しんで体験しているうちに、自然と地下鉄の知識が身に付く、テーマパークのような博物館だ。

    地下鉄博物館(葛西)
  • 江戸川区東葛西6-3-1
    東京メトロ東西線葛西駅高架下 [MAP]
  • 03-3878-5011
  • 料金 大人210円、4歳〜中学生100円
  • 10:00〜17:00(最終入館は閉館30分前まで)
  • 休館日
    月曜(休日の場合は翌平日)、
    12/30〜1/3
    ※8月の月曜は臨時開館あり
  • 東西線「葛西駅」徒歩0分
  • webサイト
自動改札の入場口
ターンスタイル自動改札機
シールドマシンカッターディスク
地下トンネル実物
総合指令所
100形車両
メトロパノラマ
シミュレーター 
ホール

2016年4月取材/2016年5月更新