ダイニングバー タオ(新橋)
とにかくランチはガッツリいきたい!という新橋・虎ノ門エリアの男性を中心に、ランチ時の行列が絶えない「タオ」。この地で20年以上愛されてきたボリューム満点のお店だが、2018年10月に、元のお店から歩いて2〜3分の場所に移転、2019年3月からは弁当屋もオープンさせるなど、ますます界隈での勢力を拡大している。
タオの代名詞といえばジューシーなから揚げ。運ばれてきたお皿を見た瞬間ギョッとする巨大なから揚げは、一つでも十分な大きさだが、それがこんもりと5個も積まれているのだ。主張するニンニクとショウガの香りに食欲を刺激されながらまずは一口。ほとばしる肉汁と片栗粉100%のカリカリの衣は期待値以上。プリッと弾力のある鶏肉は自家製ダレに一晩漬けこんだ濃い目の味付けになっており、セットの豚汁とご飯がどんどん進む。この大きさなら途中で胸焼けしてしまいそうなものだが、不思議とお箸を持つ手が止まらない。「仕入れた鶏肉は毎日綺麗に水洗いし、皮・筋・脂など食感や旨味の妨げになる部分は、結構時間はかかりますが丁寧に除去します。それから、毎朝新しい油に入れ替えて揚げるというのもこだわっています」との店主・西村氏の言葉から、手間を惜しまない丁寧な仕事ぶりがうかがえる。また、皮や脂で変にかさ増しされない分、ダイレクトに肉感が伝わるのも満足度を高める一つの要因だろう。
脇役に思われがちなセットの汁物だが、タオの豚汁は主役をはれる存在感がある。大根・ニンジン・ゴボウ・コンニャク・豆腐・豚バラ肉と具材はオーソドックスながら、ほぼ具のみかと思わせる男気溢れる盛り付けに嬉しくなってしまう。そんな豚汁やご飯は大盛・お替り無料、オーダー時にリクエストをすればマヨネーズのトッピングも無料と、行列ができるのも頷ける太っ腹ぶりだ。
こちらも、長年愛されてきた限定8食の「オムライス定食」。ひょっこり顔をのぞかせたクマが、とろとろ卵の毛布をかぶり千切りキャベツとパスタの枕で眠る可愛らしいビジュアルながら、 お皿の直径は約30センチとタオらしい大ボリューム。洋食出身のシェフが一から手作りしたコク深いデミグラスソースと、数種のスパイスを加えたピリ辛の炊き込みご飯が独特の風味でマッチする一皿だ。
他にも、オール900円の「日替わり定食」は、コロッケ、カレー、海老フライなどの日替わりのメインに必ずから揚げが一つ付いてくるので、色々な味を試したいけどやっぱりから揚げも食べたい!という常連に人気が高い。ちなみに、から揚げは1個120円(テイクアウトは150円、ディナーは155円)でばら売りしているので、どのメニューにも好きなだけトッピング可能だ。
移転後は、以前の店舗と比べて席数は少なくなったが、大きな窓から光の入る開放的な空間にランチ時は禁煙と、誰でも利用しやすい雰囲気に。また、新しく週替わりパスタも提供するようになり、もちろん、食べられなかった分の料理は持ち帰りも可能なので、女性でも気軽にランチ候補に入れられそうだ。
「20年以上前から、新橋の戦うサラリーマンに、とにかくお腹いっぱい食べて元気をつけてほしくて、それをモットーにやってきました」という二代目店主の西村氏。先代の両親から任された新店舗を、洋食と和食それぞれの専門シェフの腕を借りながら、大食漢のオアシスとして盛り上げようと今日も奮闘中だ。
新虎通りを挟んで2〜3分程度の場所(新橋3-4-8)には、弁当屋もオープン。「から揚げ弁当」には、あの巨大から揚げが4個IN。片栗粉を使っているため、冷めても衣がベチャッとせずサクサク食感が持続するのが良い。副菜には店舗で手作りした煮物や炒め物、厚焼き玉子などが付き、バランスも考えられているのがありがたい。生姜焼き、和風ハンバーグ、メンチカツなど全7種の弁当は、定食同様メインの具材+から揚げ一つのボリューミーな組み合わせでオール700円。イートインの食べ応えを再現したいなら、ぜひ具沢山豚汁も100円でプラスを。
時間がない時のオフィス弁当や、気分を変えての公園ランチも、タオの弁当があればしっかり満足できそうだ。また、素材や調理法にこだわった“プレミアムから揚げ”も今後登場予定なので、新たな展開を期待して待ちたい。
名称 | ダイニングバー タオ(Dining Bar TAO) |
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所在地 | 港区新橋5-5-1 IMCビル1F |
電話番号 | 03-3434-6620 |
営業時間 |
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定休日 | 土日祝 |
公式サイト | http://tao-shimbashi.com/ |
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