薪石窯でパリッと焼き上げるハード系クッキー 香ばしさと素朴な甘みに手が止まらない!

福島屋 六本木店(六本木)

  • 2024/02/09
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薪石窯クッキー ギフト用詰め合わせ(左:クッキー缶(L)、右:クッキー缶(S)) 薪石窯クッキー ギフト用詰め合わせ(左)クッキー缶(L)4,860円、(右)クッキー缶(S)2,700円
※価格はすべて税込
※賞味期限 製造日から約1ヵ月
※確実に購入希望の場合は、1週間前の予約がオススメ

アークヒルズサウスタワーの地下1階、アークキッチン内に店舗を構えるスーパーマーケット「福島屋 六本木店」。東京の羽村市を拠点に、手作りにこだわったスーパーマーケットやレストラン、ケーキショップなどを展開する地域密着型企業だが、初の都心進出店である六本木店も、近隣住民やワーカーに愛されるお店としてすっかり定着している。企業コンセプトの「食べて美味しくからだに優しい食材」を真っすぐに追求した商品の数々は、どれも素朴ながらオリジナリティに溢れ、安心して口にできるものばかりだ。そんな福島屋で、陳列棚に並べたそばから飛ぶように売り切れてしまうクッキーをご存じだろうか。

薪石窯クッキークッキー缶の内容は、バターサブレ、チョコサブレ、チョコチップ、レーズン、ココナッツシュガー、クルミの全6種。いずれもこだわり抜かれた材料で仕上げられた精鋭メンバーだ

羽村市にある薪窯レストラン「ZONAVOCE」の巨大な薪石窯で焼成される「薪石窯クッキー」は、独特のパリッと歯ごたえのある食感が最大の特徴。近年人気の高い、ホロホロ&しっとりクッキーを癒し系女子とするなら、こちらのクッキーは「自分、不器用なもんで」と言いだしそうな昔気質の漢といったところだろうか。
 ギフト用の詰め合わせは2サイズ。クッキー缶(L・24枚入)には、通常のクッキーより厚みを出し、約6.5p角と大きめの形で焼き上げられた6種類が堂々と並ぶ。1枚でも食べ応えがあり、素朴ながら優しい味わいと独特の食感が堪能できる。クッキー缶(S・約34枚入)も内容は6種。手軽につまみやすく、ちょっとした手土産にも最適だ。
 もっと気軽に楽しみたいと思っている方は、ホームユーズ用詰め合わせ(一袋800円〜1,000円、内容量により異なる)もあるのでご心配なく。一袋にガサッと詰め込まれ、原材料と価格がドーンと貼られたパッケージは、お世辞にもオシャレとは言えないが、だからこそクッキー本来の美味しさで勝負していることが分かる味を存分に楽しめる。

レストラン「ZONAVOCE」の薪石窯羽村市のレストラン「ZONAVOCE」内にある薪石窯。ここで焼成されたクッキーが福島屋全店で販売される。

「薪石窯はその名の通り、薪をくべて火をつけますので、温度の調整というのができません。温度が高いうちはピザやベーカリーを焼きますが、夕方ぐらいになって温度が自然に下がってくると、焼けるものが限られてアイドリングタイムが発生してしまいます。その時間を有効に活用できないか考えた結果生まれたのが、クッキーだったんです」と意外な誕生秘話を語ってくれたのは、開発製造責任者の田中和彦氏。全てのオリジナル商品の開発を手掛ける、福島屋の要となる人物だ。
 使う薪やその日の気温・湿度によっても温度が変わるという薪石窯。「一番目に焼いたパンで今日の窯の具合を確認し、最後に焼いたパンの色づきの度合いで、クッキーの焼き時間を予想します。後はもう勘ですね、目視でちょうど良い焼き加減を見極めます」というように薪石窯での作業は一筋縄ではいかない。しかし、全く同じ材料・焼き時間でも、電気窯ではこの歯ごたえは絶対に再現できないというのだから、薪石窯にこだわるのも納得できる。そして、遠赤外線効果で適度に水分が飛び、うまみがギュッと凝縮されることで、最大の特徴であるパリッとした食感が生まれ、どこか懐かしい素朴な味わいに仕上がるのだ。

取締役・デリカ開発製造責任者 田中和彦氏取締役でデリカ開発製造責任者の田中和彦氏。
基本を崩さず、素材の良さで勝負するという信念を30年間貫いてきた。

材料は、北海道産のフレッシュバターと小麦を厳選して使用。素焚糖という奄美諸島産の精製されていない砂糖を使うことで、くどさのないやわらかな甘味が全体を引き立てる。オーソドックスな「バターサブレ」は、素材の味わいが最もダイレクトに伝わる安定の逸品。「チョコチップ」と「チョコサブレ」にはベルギー産クーベルチュールチョコレートを使うなど、国内外の良い素材に目を向けている。「チョコサブレ」に風合いが似ている「ココナッツシュガー」は、有機ココナッツシュガーのほどよい甘みが生地の香ばしさをより引き立てる。また、「クルミ」にはシナモンの香りが良く合い、小さめながら存在感は抜群だ。「レーズン」は、ラム酒に漬けた3種の果肉が生地にたっぷり練り込まれ、食感も楽しく良いアクセントになっている。噛めば噛むほど広がる香ばしさと豊かな風味、しつこさの全くない控えめな甘さのおかげで、とにかく手が止まらない。自制しないとあっという間に胃袋に消えてしまうといった感じだ。

オリジナルの煎餅「魚沼ものがたり」福島屋オリジナルの煎餅「魚沼ものがたり 一袋151円(錦巻は216円)」。
小手毬、波の華、かきもち、浮雲など全7種。

他にも、福島屋オリジナルのオススメおもたせがある。北海道産有機栽培小豆を使用し、手作りであんこを炊いて作る「五ノ神おはぎ」は、以前は曜日限定で入荷されていたが、大人気のため毎日入荷されるように。ちょっとした手土産にも求めやすくなった。魚沼産のお米を使い新潟県の工場でつくられる煎餅「魚沼ものがたり」なども定番の人気商品だ。煎餅は小分けのパックで使い勝手が良く、お願いすればギフト用に箱詰めもしてくれる(箱代別途)。
 薪石窯クッキーは一回で焼ける数が限られているため、週に1〜2回納品されその都度パッケージングして店頭に並んでも、翌日にはほとんど売り切れてしまうという。「とても人気があるので、店頭からすぐに無くなってしまいますが、前もってお電話をいただければお取り置きも可能です」と嬉しい情報を教えてくれたのは店長の篠ア晃氏。確実に購入したい方は、おおよそのグラム数を電話で伝えてから来店することをオススメしたい。ギフト用の場合は1週間前に予約をすれば確実だとか。

扱う商品の80%がオリジナルブランドという、一般的なスーパーマーケットでは考えられない独自性を打ち出し、“まっとうな日々の食事”を提案してくれる福島屋。「一度コロッケを製造する工場を変えた時に、あまりにも食材がシンプル過ぎて『うちでは作れません』と断られたことがあって」と苦笑いする田中氏のエピソードからも、いかに福島屋の商品が安心できる素材だけで成り立っているかが分かる。
 流行に乗るのではなく、きちんとした食材でシンプルに美味しいものをつくる――そんな当たり前のようで一番難しい心意気を形にした薪石窯クッキーを選べば、大切な人への想いがじんわり伝わるはずだ。

基本情報

店舗外観
名称 福島屋 六本木店(FUKUSHIMAYA TASTING MARKET)
所在地 港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワーB1F
電話番号 03-6441-3961
営業時間
平日
8:00〜20:00
土日祝
10:00〜20:00
定休日 不定休
公式サイト https://www.fukushimaya.net/

記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。