杉戸洋「frontispiece and end leaf チリと見返し」

小山登美夫ギャラリー(六本木6-5-24 complex665 2F)

  • 2017/8/8(火)
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杉戸洋「frontispiece and end leaf チリと見返し」

 国内外で立て続けに個展を開くなど、日本を代表する現代アーティストとして活躍する杉戸洋(すぎと・ひろし)の、小山登美夫ギャラリーでの6年ぶりの個展がスタートした。昨年新スペースをオープンした同ギャラリーでの初展示とあって、このスペースの特徴に着目した大胆な空間構成が話題だ。

 通常の展示スペースはほぼ使わず、代わりに普段見る事のない倉庫と廊下の一部だけを使用。その空間の壁色の差異や構造から、本の「チリ」や「見返し」を着想し、インスタレーションに発展させている。
 また、今展の大きな特徴としてタイルを素材に取り入れている事も挙げられる。こちらは、現在「東京都美術館」で同時開催中の個展「とんぼ と のりしろ」で展示されているタイル作品とも繋がるもので、深みのある釉薬と配置のリズムが心地よい空間を生み出している。

 「この場所を一度訪れた事がある方ならきっと驚くだろう」と本人が語る、ギャラリーのイメージをガラリと変える壁面提案は必見だ。

会期は9月2日(土)まで。日月祝休。時間は11:00〜19:00。

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