尾形一郎 尾形優「UNMANNED」

タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(六本木5-17-1 AXISビル2F)

  • 2018/3/1(木)
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尾形一郎 尾形優「UNMANNED」

 建築家・写真家そしてアーティストとして世界を旅し、その記憶や記録から様々な作品を発表する尾形一郎 尾形優が、タカ・イシイギャラリーで2度目の個展を開催。
 本展は、二人の自宅に作られた巨大なジオラマを用い、走行する機関車からジオラマの街を撮影した具象的な映像と、列車の光のみを追って撮影された抽象的な映像の2本で構成される。

 驚くほど緻密に作られたジオラマは、作家が少年期より収集した世界各国の鉄道模型や工場のプラモデルが、縦横無尽に線路が張り巡らされた都市の夜を埋める風景だ。二人が旅先で出会った価値観の転倒した建物や、自分たちの常識をくつがえすような風景、そして様々な国の言語が飛び交う電車のアナウンスなど、映像には複雑な文化的要素が織り込まれている。
 しかし、ふと横の映像に目を移すと、画面に現れるのは光のみ。同じジオラマを撮影しているのだが、宙に浮いたような不思議な感覚に襲われる。

 リアリティとフィクションの狭間へと鑑賞者の意識を誘う、二人の世界を覗いてみては。

会期は3月31日(土)まで。日月祝休。時間は11:00〜19:00。

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