ヘンク・フィシュ「耕された土地の端で」

WAKO WORKS OF ART(六本木6-6-9 ピラミデ3F)

  • 2018/6/5(火)
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ヘンク・フィシュ「耕された土地の端で」

 オランダを代表する彫刻家ヘンク・フィシュの6年ぶりの日本での展示が実現。

 今展では、2018年に制作された新作彫刻13点を中心に、フィシュ作品のもうひとつの側面である詩的なドローイング約20点も展示される。作家本人が来日し展示の配置を細かく決めたとあって、空間と物体の絶妙なバランスに心をグッと掴まれること間違いなしだ。

 奇妙な態勢で船の模型を首にのせる「コズミック・ダンス #1:海の夢は船」、頭の上に古い葉の化石を乗せ佇む片腕の人「耕された土地の端で」など、得体のしれない不安を感じながらも、どこか愛嬌があり笑ってしまう作品群。これらは、作家が追い求める“見えないもの”に対する追及、例えば触れる事そのものの表現など、存在と非存在の境界線の揺らぎがもたらす心象なのだろう。

 今展にあわせて発売されたアーティストブック「HENK VISCH drawings: Hope everithing is good with you」には、親交の深い奈良美智との交換書簡も収録されており必見だ。

会期は7月14日(土)まで。日月祝休。時間は11:00〜19:00。

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