国立新美術館
イスタンブルのトプカプ宮殿博物館が所蔵する、貴重な宝飾品・美術工芸品を通して、トルコの多様な芸術や文化を紹介する企画展がスタート。
歴史上最も大きな帝国の一つだったオスマン帝国では、スルタン(君主)が豪華な衣装や宝飾品を数多く作らせたとされており、金、エメラルド、ルビー、翡翠など贅を尽くした展示品の数々はまさに当時の最高権力の象徴というべき輝きを放つ。
また本展は、これまで日本で開催されたトルコ展から一歩踏み込んだ内容となっており、2章のチューリップにまつわる展示に注目したい。タイルの色鮮やかな絵付けや、バラエティ豊かなチューリップ用花瓶、精緻な細工が施された水タバコなど、チューリップがいかにトルコの美術に影響を与え、宗教的・国家的なシンボルとして崇められていたかが、展示から読み取ることができる。3章では、日本とトルコの友好関係に光をあてた展示も鑑賞できる。
【会期】3月20日(水)〜5月20日(月) 【休館日】火曜(4月30日は開館) 【時間】10:00〜18:00(金・土曜、4月26日〜5月5日は20:00まで)
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