国立新美術館 正面入口
デザイナー、アーティストの吉岡徳仁(よしおかとくじん)が手がけた「ガラスの茶室 - 光庵」が、国立新美術館の正面入口にて特別公開される。
「光そのもので茶室をつくりたい」という想いの下、あえて畳や掛け軸などの伝統様式を排除し、ガラスの光のみで日本文化の本質を浮き彫りにした本作。2011年の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展で発表された後、2015年には京都の将軍塚青龍殿の大舞台で披露され大きな話題を呼んだ。
国立新美術館では屋外に設置され、自然光のもとで変化する表情を楽しめる(お昼11時頃には、プリズムの彫刻から放たれる虹色の“光の花”が出現するそう)。また、パリのオルセー美術館にコレクションされているガラスのベンチ「Water Block」も併せて登場する。
展示は、円形の台座をぐるりと周るように鑑賞でき、六本木ヒルズなどの高層ビルとの対比も美しいが、黒川紀章建築の国立新美術館との親和性の高さにも驚かされる。開館時間中は誰でも自由に鑑賞できるので、様々な角度から光の建築を堪能しよう。
【期間】4月17日(水)〜2021年5月10日(月) 【休館日】火曜(祝日の場合は開館、翌平日休) 【時間】10:00〜18:00 ※会期中の金・土曜は20:00まで(ただし7〜9月は21:00まで)
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